“手(てえ)” の例文
「さうだこと云(や)あねえで、そら來(き)たつとかう手(てえ)つんだすもんだ、倦怠(まだるつこ)くつて仕(し)やうねえ此等(こツら)がな」先刻(さつき)の爺(ぢい)さんは又(また)一杯(ぱい)をぐつと干(ほ)して呶鳴(どな)つた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
馬(うま)に煎(え)れんのが癖(くせ)でひゝんと騷(さわ)いだ處(ところ)俺(お)れ手(てえ)横(よこ)さ出(だ)して抑(おさ)えたもんだから畜生(ちきしやう)見界(みさけえ)もなく噛(かぢ)ツたんだからなあ
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
噺(はなし)の外(ほか)でがさどうも、彼此(かれこ)れはあ、小卅日(こさんじいんち)にも成(な)んべが、まあだかたでどつちから手(てえ)つけてえゝか分(わか)んねえんでがさどうもはあ、わし等(ら)方(はう)見(み)てえに洪水(みづ)ばかし出(で)たんぢや
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)