“つつがな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
恙無80.0%
20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それからまた三十余年、他の果樹は育たなかったり枯れてしまったりしたが、九年母二本と柿一本とだけは恙無つつがなく現存している。特に九年母は繁茂して、近来年々三百の実を付ける。
九年母 (新字新仮名) / 青木正児(著)
もとより恙無つつがなきのみ、と知らせたり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
七月上旬、青ヶ島に着き、そこから八丈島に送られ、流人御免るにんごめんの御用船に乗せられて、九月上旬、命つつがなく江戸の土を踏んだ。
藤九郎の島 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「さあ、みなもいっしょに拝め。これで、命つつがなく国に帰れることにきまった」
藤九郎の島 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)