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恙無
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つつがな
ふりがな文庫
“
恙無
(
つつがな
)” の例文
或
(
あるひ
)
は
摧
(
くだ
)
けて死ぬべかりしを、
恙無
(
つつがな
)
きこそ天の
佑
(
たすけ
)
と、彼は数歩の内に宮を追ひしが、流に
浸
(
ひた
)
れる
巌
(
いはほ
)
を
渉
(
わた
)
りて、既に渦巻く
滝津瀬
(
たきつせ
)
に
生憎
(
あやにく
)
! 花は散りかかるを
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
珊五郎はしばらく黙り込んで、青竹に縛られた娘の
恙無
(
つつがな
)
い顔と、左門と平次の敵意のない顔を見比べました。
銭形平次捕物控:003 大盗懺悔
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
それからまた三十余年、他の果樹は育たなかったり枯れてしまったりしたが、九年母二本と柿一本とだけは
恙無
(
つつがな
)
く現存している。特に九年母は繁茂して、近来年々三百
顆
(
か
)
の実を付ける。
九年母
(新字新仮名)
/
青木正児
(著)
本
(
もと
)
より
恙無
(
つつがな
)
きのみ、と知らせたり。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
恙
漢検1級
部首:⼼
10画
無
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“恙”で始まる語句
恙
恙虫