“つつが”の漢字の書き方と例文
語句割合
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一朱銀五つと小銭少しばかりを入れてある紙入れはつつがなくそのふところに残っていて、ほかには何も紛失物はないと女房のお国は申し立てた。
半七捕物帳:45 三つの声 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
其時道に迷ってお困りになっていると、忽然として二頭の神狼が現れ、先に立って御案内をしたのでつつがなく御登山なされた。
奥秩父 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
ここ一時間を無事に保たば、安危あんきの間をする観音丸かんのんまるは、つつがなく直江津にちゃくすべきなり。かれはその全力を尽して浪をりぬ。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)