“きょうだい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
姉妹29.8%
兄妹28.2%
兄弟16.1%
姉弟13.1%
同胞6.7%
弟妹2.1%
鏡台1.6%
妹弟0.8%
義兄弟0.5%
兄弟姉妹0.3%
(他:3)0.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いっそ迎えに行こうか? しかし、どこを探したらいいのだ? 姉妹きょうだいのところか? けれど、姉妹のところへ行って訊ねるのは馬鹿げている。
大納言家の内が急に寂しくなった気がして、西の姫君などは始終いっしょに暮らした姉妹きょうだいなのであるから、物足らぬ寂しい思いをしていた。
源氏物語:45 紅梅 (新字新仮名) / 紫式部(著)
勿論、旅館も客商売であるから、その娘たちが相当に作り飾っているのは当然でもあろうが、この姉妹きょうだいの派手作りは余りに度を越えている。
怪獣 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
今しも、二人づれの兄妹きょうだいらしい日本人の少年少女が、入口の受付で、仁王におうさまのように大きいロシア人から、どなりつけられている。
人造人間エフ氏 (新字新仮名) / 海野十三(著)
兄妹きょうだいがこんな話をしているところへ、つかつかと庭を回って伊那から帰ったばかりの顔を見せたのは、日ごろ勝手を知った得右衛門である。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
おとなはすこしもそこらあたりに居なかった。なぜならペムペルとネリの兄妹きょうだいの二人はたった二人だけずいぶん愉快ゆかいにくらしてたから。
黄いろのトマト (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
こんなふうですから、子供こどもときからつよくって、けんかをしても、ほかの兄弟きょうだいたちはみんなかされてしまいました。
鎮西八郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
このむすめおや兄弟きょうだいもない、ほんとうの一人ひとりぼっちで、このさびしいもりおくんでいるのでした。
葛の葉狐 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
そののち、幾月日いくつきひかたったのであります。このなかのいい兄弟きょうだいは、そのあいだ、せっせとはたらいたのでありました。
村の兄弟 (新字新仮名) / 小川未明(著)
この姉弟きょうだいの子供はまた、おまんに連れられて、隣家の伏見屋から贈られた大きな九年母くねんぼ林檎りんごの花をそこへ持って来た。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
姉弟きょうだいが話の糸口は未だ真実ほんとうほどけなかった。急に、正太は階下したから上って来て、洋燈の置いてあるところに立った。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
可憐な姉弟きょうだいを取り返そうとする一心である。お綱がその時の血相の前には、お十夜の怖るべきことも、周馬や一角の太刀たちの凄みもなかった。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
妹は今年二十四になりますが、どっちかというと不良ふりょうの方でしてネ、それも梅子自身のせいというよりも私達同胞きょうだいもいけなかったんです。
赤外線男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ひなの節句の日に、今夜、同胞きょうだいが一人ふえるから、蔵座敷に飾ってあるお雛さまをしまえと言いつけられた。
不幸な人と云わるべき老婆である。全くの孤独である。子も同胞きょうだい身寄みよりもないので家も近し、似よった年頃だと云うのでよく祖母の家へ話しに来るのである。
農村 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
「——日本に残して来た家の者たちは、わしが生きているとは夢にも思っていないだろうな。母はまだ達者かしら。弟妹きょうだいたちは、どうしたろう」
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
長太郎の願書には、自分も姉や弟妹きょうだいといっしょに、父の身代わりになって死にたいと、前の願書と同じ手跡で書いてあった。
最後の一句 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「そいつを調べてくれ。そればかりでなく、三島の家の様子も調べて来るんだぜ。そのおきわという娘に弟妹きょうだいがあるかどうか。それをよく洗って来てくれ。いいか」
半七捕物帳:20 向島の寮 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
更衣室も無いので、仕切りの障子をしめ、二畳の板の間を半分はんぶんめた古長持の上に妻の鏡台きょうだいを置いた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
たね子はがっかりして本を投げ出し、大きいもみ鏡台きょうだいの前へかみいに立って行った。が、洋食の食べかただけはどうしても気にかかってならなかった。……
たね子の憂鬱 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
五ツの銀光星が北斗のように斜めに浮游することしばらく、やがて、その五ツの星が個々にばらばらと炸裂さくれつすると、あざやかな光傘をサッと重ねて、かむり鏡台きょうだい
銀河まつり (新字新仮名) / 吉川英治(著)
丁稚でっちから仕上げて、やっと小番頭になったところで、店の金を使い込み、親妹弟きょうだいをすてて、何処かへ逃げてしまったという話だが」
雲霧閻魔帳 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お綱はそこで、弦之丞と万吉に別れた。がんぜない妹弟きょうだいたちを得心させた上、後からきっと一月寺へお訪ねします——と固く誓って。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「あ、ありがとう存じます……、これさえあれば、心がかりな妹弟きょうだいたちを救ってやれます上に、お綱も生れ代りまする」
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ああ、よし、よし、婆さん。おい、義兄弟きょうだい! 済まないが払っておいてくれ。おれの懐ろには一文もないんだから。」
また、義兄弟きょうだい仲のくせして。——と兵卒たちが、守備をすてて、関羽、張飛のまわりへ立って聞いていると、
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
世高の両親はとうに没くなって、他に兄弟姉妹きょうだいもないので、世高は何事も思いのままであった。彼は蘇州の我家へ帰るなり秀英と華燭の典をあげた。
断橋奇聞 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「それなら、貴女にもいってあげるわ。どうせ貴女も圭子さんも、新子さんの縁で、前川の世話になっているんでしょう。そういうことを、貴女は自分で可笑おかしいと思わないんですか。前川と新子さんとが、普通の関係で、貴女方妹姉きょうだいまでの面倒が見られますか。」と
貞操問答 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
けれども私はそれは彼女の姉達きょうだいの見あやまりではなかろうかと思ってやまないのである。
芳川鎌子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
河中かわなかに岩石突兀とっこつとして橋を架ける便宜よすがが無いのと、水勢が極めて急激で橋台きょうだいを突き崩してしまうのとで、少しく広い山河やまがわには一種のかごを懸けて、旅人はの両岸に通ずる大綱おおづな手繰たぐりながら、畚に吊られて宙を渡って行く。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)