“きょうだい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
姉妹31.0%
兄妹26.9%
兄弟15.5%
姉弟12.8%
同胞7.2%
弟妹2.1%
鏡台1.8%
妹弟0.9%
義兄弟0.6%
兄弟姉妹0.3%
(他:3)0.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
新子に会えば、この上遅くなるし、それに新子の家では、姉妹きょうだい達がいて、思ったことも話せないし……と美沢は考えた。
貞操問答 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
勇敢なことにかけては雄の鵞鳥もかなわないくらいで、悪い犬などが来ても立派に姉妹きょうだいの鵞鳥たちをかばってやる。
博物誌 (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
「送別会」とは名ばかりのような粗末な食事でも、こうして三人の兄妹きょうだいの顔がそろうのはまたいつのことかと思わせた。
(新字新仮名) / 島崎藤村(著)
兄妹きょうだいして薪屋まきやの二階を一間借りて、妹は毎日刺繍ぬいとり稽古けいこかよっているのだそうである。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
普通の兄弟きょうだいのようには話し合わない二人であるから、生活苦も末摘花すえつむはなは訴えることができないのである。
源氏物語:15 蓬生 (新字新仮名) / 紫式部(著)
ある兄弟きょうだいは、むらのはずれをながれているかわにいって、たくさんほたるをらえてきました。
海ぼたる (新字新仮名) / 小川未明(著)
彼らはみんな一つ腹から生れた姉弟きょうだいですけれども、この姉とKとの間には大分だいぶ年歯としの差があったのです。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
小児こどもと申してもまましい中で、それでも姉弟きょうだいとも、ほんとも、賢之助は可愛くッてなりません。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ひなの節句の日に、今夜、同胞きょうだいが一人ふえるから、蔵座敷に飾ってあるお雛さまをしまえと言いつけられた。
肩つきのほっそりしたこの叔父と、くびの短い母親とが、お庄には同胞きょうだいのようにも思えなかった。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
といったが、正吉も全くへんな工合であった。弟妹きょうだいに会ったようではなく、おじさんおばさんに会ったような気がした。
三十年後の東京 (新字新仮名) / 海野十三(著)
といったが、正吉も全くへんな工合であった。弟妹きょうだいに会ったようではなく、おじさんおばさんに会ったような気がした。
三十年後の世界 (新字新仮名) / 海野十三(著)
更衣室も無いので、仕切りの障子をしめ、二畳の板の間を半分はんぶんめた古長持の上に妻の鏡台きょうだいを置いた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
たね子はがっかりして本を投げ出し、大きいもみ鏡台きょうだいの前へかみいに立って行った。が、洋食の食べかただけはどうしても気にかかってならなかった。……
たね子の憂鬱 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「あ、ありがとう存じます……、これさえあれば、心がかりな妹弟きょうだいたちを救ってやれます上に、お綱も生れ代りまする」
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お綱はそこで、弦之丞と万吉に別れた。がんぜない妹弟きょうだいたちを得心させた上、後からきっと一月寺へお訪ねします——と固く誓って。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ああ、よし、よし、婆さん。おい、義兄弟きょうだい! 済まないが払っておいてくれ。おれの懐ろには一文もないんだから。」
また、義兄弟きょうだい仲のくせして。——と兵卒たちが、守備をすてて、関羽、張飛のまわりへ立って聞いていると、
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
世高の両親はとうに没くなって、他に兄弟姉妹きょうだいもないので、世高は何事も思いのままであった。彼は蘇州の我家へ帰るなり秀英と華燭の典をあげた。
断橋奇聞 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「それなら、貴女にもいってあげるわ。どうせ貴女も圭子さんも、新子さんの縁で、前川の世話になっているんでしょう。そういうことを、貴女は自分で可笑おかしいと思わないんですか。前川と新子さんとが、普通の関係で、貴女方妹姉きょうだいまでの面倒が見られますか。」と
貞操問答 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
けれども私はそれは彼女の姉達きょうだいの見あやまりではなかろうかと思ってやまないのである。
芳川鎌子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
河中かわなかに岩石突兀とっこつとして橋を架ける便宜よすがが無いのと、水勢が極めて急激で橋台きょうだいを突き崩してしまうのとで、少しく広い山河やまがわには一種のかごを懸けて、旅人はの両岸に通ずる大綱おおづな手繰たぐりながら、畚に吊られて宙を渡って行く。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)