“きょうだい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
姉妹29.4%
兄妹27.8%
兄弟17.3%
姉弟12.9%
同胞6.6%
弟妹2.1%
鏡台1.6%
妹弟0.8%
義兄弟0.5%
兄弟姉妹0.3%
妹姉0.3%
姉達0.3%
橋台0.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大納言家の内が急に寂しくなった気がして、西の姫君などは始終いっしょに暮らした姉妹きょうだいなのであるから、物足らぬ寂しい思いをしていた。
源氏物語:45 紅梅 (新字新仮名) / 紫式部(著)
勿論、旅館も客商売であるから、その娘たちが相当に作り飾っているのは当然でもあろうが、この姉妹きょうだいの派手作りは余りに度を越えている。
怪獣 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
……私たち兄妹きょうだいは、早くから両親に別れたし、親類らしい親類も別に居ないのだから、私の血統に夢遊病の遺伝性がるかどうか知らない。
一足お先に (新字新仮名) / 夢野久作(著)
おとなはすこしもそこらあたりに居なかった。なぜならペムペルとネリの兄妹きょうだいの二人はたった二人だけずいぶん愉快ゆかいにくらしてたから。
黄いろのトマト (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
「例えば夫婦だとか、兄弟きょうだいだとか、またはただの友達だとか、情婦いろだとかですね。いろいろな関係があるうちで何だと思いますか」
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
これは奥がたの兄弟きょうだいで、ひとりは竜騎兵りゅうきへい、ひとりは近衛騎兵このえきへいだということを、青ひげはすぐと知りました。
青ひげ (新字新仮名) / シャルル・ペロー(著)
さらに目についたのは、この姉弟きょうだいの服装や一般的なしつけの標準になっているらしい、教育上の観点と観点とのあいだの、明らかに根本的な対比だった。
姉と弟がこの手紙をいっしょに読んでいる所へ思いがけなく父の惟光大人が出て来た。隠してしまうこともまた恐ろしくてできぬ若い姉弟きょうだいであった。
源氏物語:21 乙女 (新字新仮名) / 紫式部(著)
其ののち悪因縁のまつわる処か、同胞きょうだいにて夫婦になるという、根岸の因果塚のお物語でござりまする。
不幸な人と云わるべき老婆である。全くの孤独である。子も同胞きょうだい身寄みよりもないので家も近し、似よった年頃だと云うのでよく祖母の家へ話しに来るのである。
農村 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
といったが、正吉も全くへんな工合であった。弟妹きょうだいに会ったようではなく、おじさんおばさんに会ったような気がした。
三十年後の世界 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「そいつを調べてくれ。そればかりでなく、三島の家の様子も調べて来るんだぜ。そのおきわという娘に弟妹きょうだいがあるかどうか。それをよく洗って来てくれ。いいか」
半七捕物帳:20 向島の寮 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「しんき辛苦の乱れ髪、びんのおくれも気ざわりと、有合ありあう鏡台きょうだい抽斗ひきだしの、つげの小櫛もいつしかに、替り果てたる身のうさや、心のもつれとき櫛に、かかる千筋ちすじのおくれ髪、コハ心得ずと又取上げ、解くほどぬける額髪ひたいがみ、両手に丸めて打ながめ……」
暴風雨の夜 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
五ツの銀光星が北斗のように斜めに浮游することしばらく、やがて、その五ツの星が個々にばらばらと炸裂さくれつすると、あざやかな光傘をサッと重ねて、かむり鏡台きょうだい
銀河まつり (新字新仮名) / 吉川英治(著)
我が家の家憲としては、十一二歳を越すと、朝の清掃を大人同様、女中も書生もわかちなく一様にさせることで、妹弟きょうだいの世話、床のあげさげが、次の妹へと順送りになると、煙草盆掃除から、客座敷の道具類の清ぶきになる間までに、庭掃除から、玄関掃除
お綱はそこで、弦之丞と万吉に別れた。がんぜない妹弟きょうだいたちを得心させた上、後からきっと一月寺へお訪ねします——と固く誓って。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また、義兄弟きょうだい仲のくせして。——と兵卒たちが、守備をすてて、関羽、張飛のまわりへ立って聞いていると、
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ああ、よし、よし、婆さん。おい、義兄弟きょうだい! 済まないが払っておいてくれ。おれの懐ろには一文もないんだから。」
世高の両親はとうに没くなって、他に兄弟姉妹きょうだいもないので、世高は何事も思いのままであった。彼は蘇州の我家へ帰るなり秀英と華燭の典をあげた。
断橋奇聞 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「それなら、貴女にもいってあげるわ。どうせ貴女も圭子さんも、新子さんの縁で、前川の世話になっているんでしょう。そういうことを、貴女は自分で可笑おかしいと思わないんですか。前川と新子さんとが、普通の関係で、貴女方妹姉きょうだいまでの面倒が見られますか。」と
貞操問答 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
けれども私はそれは彼女の姉達きょうだいの見あやまりではなかろうかと思ってやまないのである。
芳川鎌子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
河中かわなかに岩石突兀とっこつとして橋を架ける便宜よすがが無いのと、水勢が極めて急激で橋台きょうだいを突き崩してしまうのとで、少しく広い山河やまがわには一種のかごを懸けて、旅人はの両岸に通ずる大綱おおづな手繰たぐりながら、畚に吊られて宙を渡って行く。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)