兄妹はらから)” の例文
「呉侯はわが兄。兄妹はらからの間のことを、臣下の分際で、何を差出がましくいうぞとのみ、お耳にかけるふうもありません」
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
老母を囲んで夜業よなべの手内職をしている兄妹はらからがある。物質には極端にめぐまれていない代りに、秀吉や家康の家庭にはないものをお互いが持ち合っているらしい。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「兄思いだのう。——いや兄妹はらからの仲の美しいのは、見よいもの」
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)