“兄妹（けいまい）” の例文

母上兄妹（けいまい）の恙（つつが）なきを喜びて、さて時ならぬ帰省の理由かくかくと述べけるに、兄は最（い）と感じ入りたる体（てい）にて始終耳を傾け居たり。

妾の半生涯 (新字新仮名) ／ 福田英子(著)

故に完全に実行の出来ぬは止むを得ぬ、唯基督教徒（キリストきょうと）は之を理想として終生追求すべきである、と言って、世間の夫婦には成るべく兄妹（けいまい）の如く暮らせと勧めている。

平凡 (新字新仮名) ／ 二葉亭四迷(著)

私は親子（おやこ）相啣（あいは）み兄妹（けいまい）相姦（あいかん）する獣類の生活をも少しも傷（いた）ましくまた少しも厭（いと）わしく思っていない。

監獄署の裏 (新字新仮名) ／ 永井荷風(著)

“兄妹”の意味

《名詞》
兄妹（けいまい・きょうだい）

兄と妹のこと。またはその関係。
(出典:Wiktionary)

“兄妹”の解説

兄妹（けいまい、きょうだい）は、兄と妹のことである。平安時代には妹背・妹兄（いもせ）と呼ばれた。これは自分や周りからみて上が1人ないし2人以上の男であったり、下が1人ないし2人以上の女や真ん中に女がいる場合や3人以上の兄弟（男女男、女男女）の場合、上から見て上の男を兄と呼んだり、真ん中の女を妹と呼んだり、下から見て真ん中の男を兄と呼んだり、下の女を妹と呼んだりする時に多く用いられる。
なお、直系1親等である父親や母親がそれぞれの兄妹で異なる場合は、異父兄妹または異母兄妹という。
(出典:Wikipedia)

兄	常用漢字 小２ 部首:⼉ 5画
妹	常用漢字 小２ 部首:⼥ 8画