“取越苦勞”の読み方と例文
新字:取越苦労
読み方割合
とりこしぐらう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御米(およね)は臺所(だいどころ)で、今年(ことし)も去年(きよねん)の樣(やう)に水道(すゐだう)の栓(せん)が氷(こほ)つて呉(く)れなければ助(たす)かるがと、暮(くれ)から春(はる)へ掛(か)けての取越苦勞(とりこしぐらう)をした。夜(よる)になると夫婦(ふうふ)とも炬燵(こたつ)にばかり親(した)しんだ。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
ヂュリ おゝ、如何(どう)せうぞ! 心(こゝろ)めが忌(いまは)しい取越苦勞(とりこしぐらう)をさせをる。下(した)にゐやしゃるのを此處(こゝ)から見(み)ると、どうやら墓(はか)の底(そこ)の死人(しにん)のやう。目(め)の故(せゐ)か知(し)らねども、お前(まへ)の顏(かほ)が蒼(あを)う見(み)ゆる。