“あくとう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
悪党70.0%
悪婦10.0%
悪徒10.0%
悪闘10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「わたしにとれば父をころした悪人。伊那丸さまにはおいえぞく、八つざきにしてもあきたりない悪党あくとうでござります」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ことにゃア女の事だから、此の兄の死水しにみず手前てまえが取るのが当前あたりまえだのに、何の因果で此様こんな悪婦あくとうが出来たろう、お父様やじさまも正直なお方、私も是までさのみ悪い事をした覚えはないのに
名主へ行って話をして、れは外面うわべ瓦落がら/\して、鼻先ばかり悪徒あくとうじみて居りますが、腹の中はそれほどたくみのある奴では無いと、う己が執成とりなして置いたからられる、云はゞ恩人だ
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
僕見た様に局部にあたつて、現実と悪闘あくとうしてゐるものは、そんな事を考へる余地がない。日本が貧弱ひんじやくだつて、弱虫よはむしだつて、はたらいてるうちは、忘れてゐるからね。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)