“相踵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あいつ72.7%
あひつ27.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
後に夫となるべき抽斎は五百が本丸にいた間、尾島氏さだを妻とし、藤堂家にいた間、比良野氏威能いの、岡西氏とく相踵あいついで妻としていたのである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
それからもう一つには、この年に相踵あいついで起った色々の災害レビューの終幕における花形として出現したために、その「災害価値」が一層高められたようである。
颱風雑俎 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
魚を偸んだと雉を捕へたとの二つの事が相踵あひついで起つたので、家人は猫が人語を解すると以為おもつた。是より猫は家人の畏れ憚る所となつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「若菜集」一度ひとたび出でて島崎氏の歌を模倣するもの幾多相踵あひついであらはれたが、いたづらに島崎氏の後塵を拜するに過ぎなかつたことは、「若菜集」の價値を事實に高めたものとも言へやう。
新しき声 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)