“あひつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
相踵30.0%
相襲20.0%
相亞10.0%
相嗣10.0%
相就10.0%
相繼10.0%
相詰10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「若菜集」一度ひとたび出でて島崎氏の歌を模倣するもの幾多相踵あひついであらはれたが、いたづらに島崎氏の後塵を拜するに過ぎなかつたことは、「若菜集」の價値を事實に高めたものとも言へやう。
新しき声 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
暗冥あんめいなる「死」の淵に、あひ及び相襲あひつぎて沈淪するもの、果して之れ人間の運命なるか。舌能く幾年の久しきに弁ぜん。手能く幾年の長きに支へん。弁ずるところ何物ぞ。支ふるところ何物ぞ。
富嶽の詩神を思ふ (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
かくて香に醉へるごとく再びしき淵に沈みき、しかして入る火と出づる火と相亞あひつげり 六七—六九
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
「用箪笥の奧の隱し抽斗にあつた、先代の遺言状——伜安之助の勘當を許し、岡崎屋の家督、相違なく相嗣あひつぐべきもの也——といふ直筆に判をしたのを破つて捨てたのは誰だ」
少女をとめよ、人は二人の戀の幸を覗はざるべし。二人は波の上に漂ひ、波は相推あひお相就あひつき、二人も亦相推し相就くこと其波の如くならん。戀せよ、汝の心の猶わかく、汝の血の猶熱き間に。
その當時流行してゐたチブスにかゝつたこと、母は父から傳染して、二人とも一月のうちに相繼あひついで死んだことを知つた。
ちかい、申聞まをしきかすことあり、みなものもこれへまゐれ」と御聲懸おこゑがかりに、御次おつぎひかへし面々めん/\のこらず左右さいう相詰あひつむる。
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)