“霜焼”の読み方と例文
旧字:霜燒
読み方割合
しもやけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「もうすぐあたたかくなるよ、雪をさわると、すぐ暖くなるもんだよ」といいましたが、かあいい坊やの手に霜焼しもやけができてはかわいそうだから、夜になったら、町まで行って
手袋を買いに (新字新仮名) / 新美南吉(著)
仏蘭西国境の山地寄りの方では塹壕ざんごうが深く積雪のために埋められたとか、戦線に立つものの霜焼しもやけを救うために毛布を募集するとか、そうした労苦を思いやる市民の心がその日まで続いて来た。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
此処で又紛々ごたごたと入乱れ重なり合って、腋の下から才槌頭さいづちあたま偶然ひょっと出たり、外歯そっぱへ肱が打着ぶつかったり、靴のかかと生憎あいにく霜焼しもやけの足を踏んだりして、上を下へと捏返こねかえした揚句に、ワッと門外もんそとへ押出して
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)