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蕎麦掻
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そばがき
ふりがな文庫
“
蕎麦掻
(
そばがき
)” の例文
旧字:
蕎麥掻
全体に食物は、油濃いものの外は、あまり
註文
(
ちゅうもん
)
をおっしゃらないので、いつでしたか歯が痛むといって、
蕎麦掻
(
そばがき
)
ばかりを一カ月も続けられたのには皆
呆
(
あき
)
れました。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
小六はまた寒い
身体
(
からだ
)
を
外套
(
マント
)
に
包
(
くる
)
んで出て行ったが、八時過に帰って来て、兄夫婦の前で、
袂
(
たもと
)
から白い細長い袋を出して、寒いから
蕎麦掻
(
そばがき
)
を
拵
(
こし
)
らえて食おうと思って
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
侍「拙者の枕元へ水などを持って来て、
喉
(
のど
)
が渇いたら召上れと
種々
(
いろ/\
)
手当をしてくれる、
蕎麦掻
(
そばがき
)
を
拵
(
こしら
)
えて出したが、
不味
(
まず
)
かったけれども、親切の志有難く旨く喰いました」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
その頃僕は
齲歯
(
むしば
)
に悩まされていて、内ではよく
蕎麦掻
(
そばがき
)
を食っていた。そこで、御近所に蕎麦の看板があったから、蕎麦掻を御馳走になろうと云った。主人がこれは面白い御注文だと云って笑う。
ヰタ・セクスアリス
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
尼「何んぞ上げましょうか、寺だからお肴も何も無いが、
温
(
あった
)
かいお粥でも拵えて雑炊のようなものを上げましょう、私は穀類はいけませんが
蕎麦掻
(
そばがき
)
は喰べるから有りますよ」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“蕎麦掻(蕎麦がき)”の解説
蕎麦がき(そばがき、蕎麦掻き)とは、蕎麦粉を熱湯でこねて餅状にした食べ物。
蕎麦粉を使った初期の料理であり、蕎麦切りが広がっている現在でも、蕎麦屋で酒のつまみとするなど広く食されている。「かいもち」ともいう。
蕎麦切り(蕎麦)のように細長い麺とはせず、塊状で食する点が特徴である。
(出典:Wikipedia)
蕎
漢検準1級
部首:⾋
15画
麦
常用漢字
小2
部首:⿆
7画
掻
漢検準1級
部首:⼿
11画
“蕎麦”で始まる語句
蕎麦
蕎麦屋
蕎麦粉
蕎麦切
蕎麦湯
蕎麦饅頭
蕎麦餅
蕎麦殻
蕎麦店
蕎麦畠