“蕎麦湯”の読み方と例文
旧字:蕎麥湯
読み方割合
そばゆ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その晩寒さと倦怠けんたいしのぐために蕎麦湯そばゆこしらえてもらった健三は、どろどろした鼠色のものをすすりながら、盆をひざの上に置いてそばに坐っている細君と話し合った。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
あんなにもだえたり泣き悲しんでいた朱実のほうは、暖かい蕎麦湯そばゆをすすると、一汗かいて、深々と眠りに落ちてしまったが、丹左のほうは、明け方まで、まんじりともしなかった。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
風呂吹を食へば蕎麦湯そばゆをすすめけり 陽山
大菩薩峠:34 白雲の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)