“塩昆布”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しおこんぶ80.0%
しおこぶ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
茶の間へ行くと、もう、夕食のぜんが出ている。薄い味噌汁みそしると、塩昆布しおこんぶに麦飯を女中と差し向いで食べると、あとは卵を破って黄身をぐっと飲んでおく。
晩菊 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
発育盛りの年頃にしては前から食慾が旺盛おうせいでないのであるが、その傾向が募って来て、毎食一二ぜんしか食べず、お数も、塩昆布しおこんぶとか、高野豆腐こうやどうふとか、老人の食べるような物を好み
細雪:01 上巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
少し蟇口がまぐちのふくれている芸者は、お膳のうえが寂しいと見ると、子供を近くの煮物屋へ走らせ、酒でただれた胃袋にふさわしい、塩昆布しおこぶ赤生薑あかしょうがのようなものを買わせ、朋輩ほうばい芸者の前に出すのだが
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)