近よって来た見馴れた鳩の指が芝生の露に洗われうす紅い菠薐草の茎の色だった。雀も濡れたまま千鶴子の沓先で毬のように弾み上っていた。
と茂十さんはまたお茶を入れ替えて、いかにも農家らしくお茶請けに菠薐草のお浸しなぞを添えてくれた。
二皿目には菠薐草と固く茹でた玉子が出た。ナヂェージダは病人だから、牛乳をかけたジェリーだった。
“菠薐草(ホウレンソウ)”の解説
ホウレンソウ(菠薐草・法蓮草、 学名: Spinacia oleracea)は、ヒユ科アカザ亜科ホウレンソウ属最新のAPG体系はヒユ科であるが、古いクロンキスト体系や新エングラー体系ではアカザ科に分類された。の野菜。ほうれん草とも表記される。雌雄異株。緑黄色野菜の1つで、大きく分けると東洋種と西洋種の2系統に分かれる。高温下では生殖生長に傾きやすくなるため、冷涼な地域もしくは冷涼な季節に栽培されることが多い。冷え込むと軟らかくなり、味がよりよくなる。ビタミンや鉄分などの栄養素に富む。
リンネの『植物の種』(1753年)で記載された植物の一つである。
(出典:Wikipedia)
リンネの『植物の種』(1753年)で記載された植物の一つである。
(出典:Wikipedia)
“菠薐”で始まる語句