“桃:もも” の例文
“桃:もも”を含む作品の著者(上位)作品数
宮沢賢治12
小川未明6
芥川竜之介3
柳田国男2
楠山正雄2
“桃:もも”を含む作品のジャンル比率
歴史 > 日本史 > 日本史2.3%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)2.1%
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
山姥やまうばももの木にがたをつけはじめたのをて、きょうだいは心配しんぱいになってきました。
物のいわれ (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
その結果見付け出したのが、枝からもぎ取ったばかりの、桃の実のようなナイーヴな娘、その名もおももの方というのでした。
「おやおや、これはみごとなももだこと。おじいさんへのおみやげに、どれどれ、うちへってかえりましょう。」
桃太郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
ある日、おばあさんが、川のそばで、せっせと洗濯せんたくをしていますと、川上かわかみから、大きなももが一つ、
桃太郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
そしてぼくがももいろをした熱病ねつびょうにかかっていてそこへいま水が来たのでぼくは足から水をいあげているのだった。
或る農学生の日誌 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
玄関げんかんの食卓には、墓場から盗って来たのであろうもも色の芍薬しゃくやくが一輪コップに差してあった。
魚の序文 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
はるそのくれなゐにほふももはなしたみち※嬬をとめ 〔巻十九・四一三九〕 大伴家持
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
わたしたちは、氷砂糖をほしいくらいもたないでも、きれいにすきとおった風をたべ、ももいろのうつくしい朝の日光をのむことができます。
『注文の多い料理店』序 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
それは、やはりわかおんなが——もものようにふとった、かおにはげるほど白粉おしろいって
公園の花と毒蛾 (新字新仮名) / 小川未明(著)
狂歌は初代弥生庵雛麿やよいあんひなまろの門人で雛亀ひなかめと称し、晩年にはもも本鶴廬もとかくろまた源仙げんせんと云った。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
すると、あちらにしろももはなだか、すもものはなだか、しろくこんもりとたようにいていました。
塩を載せた船 (新字新仮名) / 小川未明(著)
五月節句の菖蒲しょうぶ湯、土用のうちのもも湯、冬至のゆず湯——そのなかで桃湯は早くすたれた。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
二人ふたりはおにわ井戸いどのそばのももの木に、なたでがたをつけて、あしがかりにして木の上までのぼりました。
物のいわれ (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
また昔時せきじシナのきさきが庭園を散歩し、ももじゅくしたのを食い、味の余りになりしに感じ、独りこれをくろうに忍びず
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
いろももに見ると四の句と五の句を分けたところに言うに言われぬ匂いがあるようにも思われた。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
まだ、さくらはなも、ももはなくにははようございましたけれど、うめだけが垣根かきねのきわにいていました。
金の輪 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして、はらると、な、もものつぼみがたとおもいました。
海のまぼろし (新字新仮名) / 小川未明(著)
見ると東のとっぷりとした青い山脈の上に、大きなやさしいももいろの月がのぼったのでした。
かしわばやしの夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
かげろうののぼる、かがやかしい田畑たはたや、若草わかくさぐむ往来おうらいや、隣家りんか垣根かきねももはな
心の芽 (新字新仮名) / 小川未明(著)
土神は今度はまるでべらべらしたももいろの火でからだ中燃されているようにおもいました。
土神ときつね (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
松はつらいとな、人ごとに、みないは根の松よ。おおまだ歳若な、ああひめ小松こまつ。なんぼ花ある、うめもも、桜。一木ざかりの八重一重……。
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
が、ももいろの紙に刷られた小さなパンフレットを、十枚ばかり持って入って来ました。
ビジテリアン大祭 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
「どこで、もものつぼみを、のんだのだろう。」といって、むすめは、つまみげてから、「まあ!」と、をみはったまま、ふるえしたのでした。
海のまぼろし (新字新仮名) / 小川未明(著)
もものグラスカスター 冬付録 病人の食物調理法の「第五十二 桃のグラスカスター」
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
寝床には菅畳すがだたみを延べる代りに、うずたかももの花が敷いてあった。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
性急せっかちなことをよく覚えている訳は、ももを上げるから一所においで。ねえさんが、そう云った、ぼうを連れて行けというからと、私を誘ってくれたんだ。
縁結び (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
九、ノルデがこさえたトランプのカードを、みんなは春はももいろに夏は青くした。
もも 八四・九九 一・五八 〇・六一 〇・四六 六・三一 〇・四二 五・六二
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
そのいえ周囲しゅういは、ももはやしになっていました。
薬売りの少年 (新字新仮名) / 小川未明(著)
その男の説によると、ももは果物のうちでいちばん仙人せんにんめいている。
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
むかし、むかし、大むかし、ある深い山の奥に大きいももの木が一本あった。
桃太郎 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
もも果汁しるのようなの光は、まず山の雪にいっぱいに注ぎ、それからだんだん下に流れて、ついにはそこらいちめん、雪のなかに白百合しろゆりの花を咲かせました。
烏の北斗七星 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
すると、みんなは、われもわれもと、猫柳ねこやなぎをはじめ、ももや、まつや、たんぽぽや、れんげそうや、なかにはペンペンぐさまでとってかねにささげた。
ごんごろ鐘 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
もものゼリー 冬付録 病人の食物調理法の「第六十六 桃のゼリー」
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
庭には、ももの木が植えられ、桃の実が、枝もたわわになっている。
鬼仏洞事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「イヤハヤ! おどろきももの木山椒さんしょうの木で、さあ!」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
ひらひらとはいってきそうな——あたたかももの花を、燃え立つばかりゆすぶってしきりさえずっている鳥のこそ、何か話をするように聞こうけれども
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
椿それも梅もさなりき白かりきわが罪問はぬいろももに見る
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
ポーセがせっかくえて、水をかけた小さなももの木になめくじをたけておいたり、ポーセのくつ甲虫かぶとむしって、二月ふたつきもそれをかくしておいたりしました。
手紙 四 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
そしてももいろの封筒ふうとうへ入れて、岩手ぐん西根山にしねやま、山男殿どのと上書きをして、三せんの切手をはって、スポンと郵便函ゆうびんばこみました。
紫紺染について (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
「あの、もものあるいえへまいりますよ。」
薬売りの少年 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そこらはみんな、ももいろをした木耳きくらげだ。
梅雨つゆがあけて、ももが葉っぱの間に、ぞくぞくとまるい頭をのぞかせるころになると、要吉の家の人びとはいっしょになって、そのひとつひとつへ小さな紙袋かみぶくろをかぶせるのでした。
水菓子屋の要吉 (新字新仮名) / 木内高音(著)
三千年に一度を結ぶももという話もある。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
窓外の風景をただぼんやり眺めているだけで、私には別になんのいい智慧ちえも思い浮びません。或る小さい駅から、ももとトマトの一ぱいはいっているかごをさげて乗り込んで来たおかみさんがありました。
たずねびと (新字新仮名) / 太宰治(著)
日光はももいろにいっぱいに流れました。
水仙月の四日 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
思わずのぞくと、かみももわれにゆったひとりの少女が、ビラビラかんざしといっしょに造花のもみじを頭にかざり、赤い前かけに両手をくるむようにして、無心な顔で往来おうらいのほうを向いて立っていた。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
かん高に叫んでいたももわれの娘。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
ところがある日三十疋のあまがえるが、ありの公園地をすっかり仕上げて、みんなよろこんで一まず本部へ引きあげる途中とちゅうで、一本のももの木の下を通りますと、そこへ新らしい店が一けん出ていました。
カイロ団長 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
ももの花の代りにはすの花を咲かせ、古風なさむらひの女房の代りに王女か何か舞はせたとすれば、毒舌に富んだ批評家といへども、今日こんにちのやうに敢然とはかなへの軽重を問はなかつたであらう。
続野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
果実にもももなし楊梅やまもも覆盆子いちご等、やわらかくて甘いものがいろいろあるが、なまで食べられる日は幾日いくにちもないから、年中いつでも出るのはほしてたくわえて置かれるものだけであった。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
ここに御佩みはかし十拳とつかの劒を拔きて、後手しりへできつつ逃げ來ませるを、なほ追ひて黄泉比良坂よもつひらさか一八の坂本に到る時に、その坂本なるもも三つをとりて持ち撃ちたまひしかば、悉に逃げ返りき。
「私情から申してもうらみがござる。公情から申せば主義の敵でござる。貴殿にたたかいを宣するしだい、ご用心あってしかるべくそうろう。——もも久馬きゅうまそく兵馬ひょうまより山県紋也やまがたもんや殿へ」
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
つぐみのように葡萄ぶどうの実を盗み食いし、果樹がきからももをひそかにもぎ取り、梅の木によじ登り、あるいは通りがかりにそっと梅の幹をたたいて、口に入れるとかおりある蜜のようにける金色の小梅を、雨のように振り落とした。
ここに伊耶那岐の命、ももりたまはく、「いまし、吾を助けしがごと、葦原の中つ國にあらゆるうつしき青人草一九の、き瀬に落ちて、患惚たしなまむ時に助けてよ」とのりたまひて、意富加牟豆美おほかむづみの命といふ名を賜ひき。