“桃尻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ももじり40.0%
ももしり20.0%
もゝじり20.0%
もゝぢり20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
縁側にすえた七輪を桃尻ももじりになってあおいでいるのを、古褞袍どてらの重ね着で、かかとの皮をむしりながら、平気でながめていられるところまで進歩した。
我が家の楽園 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「白」が上に「黒」が下に、おさえこみの長い時間、巨大な桃尻ももしりがモクモクと揺れ、ももと腕の筋肉がかたまりとなってグーッと上下に移動し、全身が緊張の極度にブルブルと震えた。
影男 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
馬乘りに鞍にもたへぬ桃尻もゝじりの尻据らずば妻泣くらむぞ
長塚節歌集:2 中 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
この不氣味なほど整頓した、色つぽい空氣の中で、八五郎は桃尻もゝぢりになつて、鼻の頭の汗などを拭いて居ります。