“もも”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:モモ
語句割合
36.6%
35.0%
19.7%
5.9%
百々1.2%
0.8%
太股0.4%
桃実0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼女のももの下に蠢くものは、決して水鳥の筋肉ではなくて、羽毛に覆われた人間の、肉体に相違ないことを確めることが出来ました。
パノラマ島綺譚 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
お庄はせなかもものあたりにびっしょり汗を掻きながら、時々蓄音機の前や、風鈴屋の前で足を休めて、せなかで眠りかける子供を揺り起した。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
そしてももいろの封筒ふうとうへ入れて、岩手ぐん西根山にしねやま、山男殿どのと上書きをして、三せんの切手をはって、スポンと郵便函ゆうびんばこみました。
紫紺染について (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
この時貫一は始めて満枝のおもてまなこを移せり。ももこびを含みてみむかへし彼のまなじりは、いまだ言はずして既にその言はんとせるなかばをば語尽かたりつくしたるべし。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
農地開発の仕事でボルネオに居り、かくいう次女の百々もも子は、徴用で行った名古屋の工場で、冬まで寝こんでしまい、渋谷の奥のバラックの借家で、一家五人の顔が合ったのは、それからまた
我が家の楽園 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
計を決しももち大いにんで烏竜とう、狗声に応じ奴を傷つく、奴刀を失し伏して地に倒る、狗ついに奴の頭をう、然、因って刀を取って奴を斬り、婦を以て官に付しこれを殺すと。
そいつが出刃包丁でばぼうちょうくわえた女の生首なまくび刺青ほりものの上に、俺達の太股ももぐらいある真黒な腕を組んで、俺の寝台ねだいにドッカリと腰をおろしてをグッとき出したもんだ。
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
拾いし桃実ももうちより
鬼桃太郎 (新字新仮名) / 尾崎紅葉(著)