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百
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もも
ふりがな文庫
“
百
(
もも
)” の例文
つくろわねどもおのずからなる
百
(
もも
)
の
媚
(
こび
)
は、浴後の色にひとしおの
艶
(
えん
)
を増して、
後
(
おく
)
れ毛の雪暖かき
頬
(
ほお
)
に掛かれるも得ならずなまめきたり。
書記官
(新字新仮名)
/
川上眉山
(著)
この時貫一は始めて満枝の
面
(
おもて
)
に
眼
(
まなこ
)
を移せり。
百
(
もも
)
の
媚
(
こび
)
を含みて
睼
(
みむか
)
へし彼の
眸
(
まなじり
)
は、
未
(
いま
)
だ言はずして既にその言はんとせる
半
(
なかば
)
をば
語尽
(
かたりつく
)
したるべし。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
現
(
げ
)
にまのあたりに見奉りしは、
二四
紫宸
(
ししん
)
清涼
(
せいりやう
)
の
御座
(
みくら
)
に
朝政
(
おほまつりごと
)
きこしめさせ給ふを、
百
(
もも
)
の
官人
(
つかさ
)
は、かく
賢
(
さか
)
しき君ぞとて、
詔
(
みこと
)
恐
(
かしこ
)
みてつかへまつりし。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
「もちろんです、総監閣下。メリー号の
竜骨
(
りゅうこつ
)
をつかむためには、
百
(
もも
)
ひろの底へもぐってもいいと思っています」
海底大陸
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
よぶ たらちねの 母の
命
(
みこと
)
か
百
(
もも
)
足
(
た
)
らず
八十
(
やそ
)
の
衢
(
ちまた
)
に
夕占
(
ゆふげ
)
にも
卜
(
うら
)
にもぞ問ふ 死ぬべき我がゆゑ
伊勢物語など
(旧字旧仮名)
/
堀辰雄
(著)
▼ もっと見る
千たび
百
(
もも
)
たびおしやるとも、なるまじものをうつつなの
其方
(
そなた
)
や、われに
主
(
ぬし
)
ある、思ひとまれよ。
南蛮寺門前
(新字旧仮名)
/
木下杢太郎
(著)
百
(
もも
)
伝
(
つた
)
ふ
磐余
(
いはれ
)
の
池
(
いけ
)
に
鳴
(
な
)
く
鴨
(
かも
)
を
今日
(
けふ
)
のみ
見
(
み
)
てや
雲隠
(
くもがく
)
りなむ 〔巻三・四一六〕 大津皇子
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
丘には
橄欖
(
かんらん
)
が深緑りの葉を暖かき日に洗われて、その葉裏には
百
(
もも
)
千鳥
(
ちどり
)
をかくす。
幻影の盾
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
ここを以ちて
百
(
もも
)
の
官
(
つかさ
)
また、天の下の人ども、みな輕の太子に背きて、穴
穗
(
ほ
)
の
御子
(
みこ
)
一五
に
歸
(
よ
)
りぬ。ここに輕の太子畏みて、
大前
(
おほまえ
)
小前
(
をまへ
)
の宿禰
一六
の
大臣
(
おほおみ
)
の家に逃れ入りて、
兵
(
つはもの
)
を備へ作りたまひき。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
「えみしをひとり、
百
(
もも
)
なひと」とあるものも、夷人の勇猛なるその一人に対して、我ら天孫民族の百を以てするの義で、異族たるエミシに対して、天孫民族にヒトの語が用いられているのである。
「ケット」と「マット」
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
彼はよく六十斤にあまる大刀を使い、千里の征馬に乗ってもなお
鉄胎
(
てったい
)
の強弓をひき、身には二箇の流星
鎚
(
つい
)
を秘し持って、一放すればいかなる豪敵も倒し、
百
(
もも
)
たび発して
百
(
もも
)
たびはずすことがありません。
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
蜑の子は
百
(
もも
)
の千鳥か頬のかぶりひかり移らひ
海朶
(
ひび
)
の間にをる
海阪
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
百
(
もも
)
の泉が八方から集まって7280
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
ああ、
穎割葉
(
かひわれば
)
、
百
(
もも
)
の種子
有明集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
只富貴をもて論ぜば、
信玄
(
しんげん
)
がごとく
智謀
(
はかりごと
)
は
百
(
もも
)
が百
的
(
あた
)
らずといふ事なくて、
一三九
一生の威を三国に
震
(
ふる
)
ふのみ。しかも名将の聞えは世
挙
(
こぞ
)
りて
賞
(
しやう
)
ずる所なり。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
ただ僕が
住所
(
すみか
)
は、天つ神の御子の天つ日繼知らしめさむ、
富足
(
とだ
)
る天の
御巣
(
みす
)
の如
一五
、底つ石根に宮柱太しり、高天の原に
氷木
(
ひぎ
)
高しりて治めたまはば、
僕
(
あ
)
は
百
(
もも
)
足らず
一六
八十坰手
(
やそくまで
)
に隱りて
侍
(
さもら
)
はむ
一七
。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
「百伝ふ」は枕詞で、
百
(
もも
)
へ至るという意で
五十
(
い
)
に懸け
磐余
(
いわれ
)
に懸けた。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
さて彼神は己が姿を
百
(
もも
)
の形に
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
百
(
もも
)
にあまれる年を経て
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“百”の意味
《数詞》
(ヒャク、もも、ほ) 十の二乗。100。
(出典:Wiktionary)
百
常用漢字
小1
部首:⽩
6画
“百”を含む語句
百姓
百貨店
百度
百合
百日
百歳
百囀
凡百
百足
百年
八百万
百千
百川
百鬼夜行
五百
百鳥
百代
百尺
百万長者
大英百科全書
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