“かもゐ”の漢字の書き方と例文
語句割合
鴨居100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
翁は我手のさきに接吻し、我衣の裾に接吻していふやう。かしこなるは我破屋あばらやなり。されど鴨居かもゐのいと低くて君が如き貴人を入らしむべきならぬを奈何せん。
従つて彼の借りてゐた家には二階の戸棚の中は勿論もちろん、柱や鴨居かもゐに打つた釘にも瓢箪が幾つもぶら下つてゐた。
仙人 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
私の部屋の障子窓の柱や鴨居かもゐなどには、小さなまるい穴が幾つも幾つもあいてゐる。それが何であるか、いつどうしてできたものか、私は今まで一向気にもとめなかつた。
ジガ蜂 (新字旧仮名) / 島木健作(著)