“おおみたから”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大御田族28.6%
公民21.4%
百姓14.3%
大御宝14.3%
大御民7.1%
大御財7.1%
大民族7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ことごとく農民すなわち大御田族おおみたからとなった筈であるが、事実において品部雑戸なるものが取り遺され、また賤民の階級は依然として認められた。
間人考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
里人が次第に都の文化に親しみ、所謂「公民おおみたから」となった後にも、山間の住民は依然素樸なる原始的に近い生活を営んでいるので、いつしか筋の違ったものの様に思われて来る。
天朝さまの百姓おおみたからを——あだに死なせる御領主もないことではございませんでした
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
百姓を大御宝おおみたからとおっしゃって、御自分もくわをとって儀式をなさる例もあると聞いていたのだから、駒井の殿様に限って、それを勿体ながるはずはないが、それでもなんだか
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
無窮な国体のうえに生をつ安心であった。大君の恩であった。これも大御民おおみたからのひとりびとりぞ、と見まわす家庭と家の子らであった。
日本名婦伝:大楠公夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もとの大御財おおみたからすなわち公民に立ち戻り、再び罪を犯すことなく、国民としての課役を奉ずべきことを申し渡され、烏帽子を賜わって放免せられるものであることが知られる。
放免考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
天皇の大民族おおみたからといわれる大本の農民はほとんどそういう興亡からは無視されているので、これは幕府が鎌倉に興ろうがどうしようが今日の天気と明日あしたの天気のように見ている——
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)