大御宝おおみたから)” の例文
これまで普通に国学者の解釈では、農民は国家の宝である、天皇の「大御宝おおみたから」であるという説明に満足しておりましたが、これはどうも間違っているようであります。
百姓を大御宝おおみたからとおっしゃって、御自分もくわをとって儀式をなさる例もあると聞いていたのだから、駒井の殿様に限って、それを勿体ながるはずはないが、それでもなんだか
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)