“よふ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
夜更96.1%
夜深2.3%
深更1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから三十分後だ、樫田刑事が、警官隊をつれて、夜更よふけの銀座の、泰昌軒へ駈けつけた時、中ではすばらしい大格闘最中だった。
謎の頸飾事件 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
じかに根岸庵をおとないて華厳の滝壺にて採りたる葉広草、戦塲が原の菖蒲の花など贈る。夜深よふけて家に帰る。
滝見の旅 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
自家うちに戻るといえばいいが、ようよう電車に間に合って寒い深更よふけに喜久井町に帰って来ると婆さんは、今晩もまた戻って来ないと思ってか、とっくに戸締りをして寝ていた。
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)