“よふか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
夜更85.3%
夜深14.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長兄のところへ舞戻って来てからもう一カ月以上になるのに、彼は何の職にくでもなし、ただ朝寝と夜更よふかしをつづけていた。
壊滅の序曲 (新字新仮名) / 原民喜(著)
夜半といっても十二時ころで、高品さんの家はいつも夜更よふかしをするから、さしておそすぎるとも思わず、夫人は気軽に小屋へ訪ねていった。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
たとえば二人が深夜非常線にかかった時の光景には一口触れるが、そういう出来事に出合うまで、彼らがどこで夜深よふかしをしていたかの点になると、彼は故意にぼかしさって
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そこで其十九日の夜深よふかに須田伯耆は他の一人と共に逃げ込んで来て、蒲生源左衛門を頼んだ。ただ来たところで容れられる訳は無いから、飛んでもない手土産を持って来た。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)