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夜深
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よふか
ふりがな文庫
“
夜深
(
よふか
)” の例文
げに
夜深
(
よふか
)
くして猛虎の声に山月の高き島田の気合に、さしも新徴組の荒武者が五体ピリピリと
麻痺
(
まひ
)
します。
大菩薩峠:01 甲源一刀流の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「
我
(
が
)
折れ何とも、六十の親仁が
天窓
(
あたま
)
を下げる。宰八、
夜深
(
よふか
)
じゃが本宅まで送ってくれ。片時もこの居まわり三町の間に
居
(
お
)
りたくない、
生命
(
いのち
)
ばかりはお助けじゃ。」
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
例
(
たと
)
えば二人が深夜非常線にかかった時の光景には一口触れるが、そういう出来事に出合うまで、彼らがどこで
夜深
(
よふか
)
しをしていたかの点になると、彼は故意に
暈
(
ぼか
)
しさって
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
そこで其十九日の
夜深
(
よふか
)
に須田伯耆は他の一人と共に逃げ込んで来て、蒲生源左衛門を頼んだ。ただ来たところで容れられる訳は無いから、飛んでもない手土産を持って来た。
蒲生氏郷
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
定めしおれの
所業
(
しわざ
)
をば不審もして居たろうがまあ聞け、手前の母に別れてから二三日の間実は張り
詰
(
つめ
)
た心も恋には
緩
(
ゆる
)
んで、
夜深
(
よふか
)
に一人月を
詠
(
なが
)
めては人しらぬ露
窄
(
せま
)
き
袖
(
そで
)
にあまる陣頭の
淋
(
さび
)
しさ
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
夜
常用漢字
小2
部首:⼣
8画
深
常用漢字
小3
部首:⽔
11画
“夜”で始まる語句
夜
夜半
夜更
夜中
夜叉
夜具
夜鷹
夜寒
夜明
夜業