“ごいさぎ”の漢字の書き方と例文
語句割合
五位鷺100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「仙波さん、相変らずはぐらかすねえ。そりゃア、五位鷺ごいさぎの抜け羽でしょう。あなたには、それが天狗の羽根に見えますか」
折々ひときわ鋭く五位鷺ごいさぎのような喉を振り絞って余韻もながく叫びあげる声が朧夜の霞を破って凄惨この上もなかった。
鬼涙村 (新字新仮名) / 牧野信一(著)
その夜空を、しきりと、五位鷺ごいさぎいて行った。幾ぶんか雨気をふくんだ風である。山のほうは降っているらしい。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)