“方位”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はうがく33.3%
はうゐ33.3%
ほうい33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
冬の雪はやはらかなるゆゑ人の蹈固ふみかためたるあとをゆくはやすけれど、往来ゆきゝ旅人たびゝと宿しゆくの夜大雪降ばふみかためたる一すぢの雪道雪にうづまみちをうしなふゆゑ、郊原のはらにいたりては方位はうがくをわかちがたし。
其晩そのばん何故なぜくれのうちにしきまさないかとふのが、蕎麥掻そばがき出來上できあがあひだ、三にん話題わだいになつた。御米およね方位はうゐでもわるいのだらうと臆測おくそくした。宗助そうすけつまつてがないからだらうとかんがへた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
兵法の上から見れば、まさに、自分のひきいている遠征の大兵は、完全に、必殺の方位ほういを破っている。敵国の中に墓を求めているに等しいことをさとった。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)