“花生”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はないけ71.4%
はない28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
立床の間には三幅對ぷくついの掛物香爐かうろを臺にいたゞいてあり不完全物ながら結構けつこうづくめの品のみなりうちゆかしき違棚ちがひだなには小さ口の花生はないけへ山茶花を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
花生はないけは日々坐右におき、いまに草花たえずいけ申候。活花は袁中郎ゑんちゆうらう瓶史へいしにより候。御一笑可被下候。これよりも又備前やき陶尊たうそん一つ進申候。これまた案左あんさにて御插可被下候。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
即ち花生はないけに椿の花を生けようとする場合に、手並てなみが上手でないために、椿の花が正面を向かずに向うを向いたというのである。
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
長年ながねん苦楽くらくともにした女房にょうぼうが、また、せがれにはやさしかったははが、いまはれいとなって、ここにはいり、なにもかもじっとているがして、おじいさんは花生はないけのみずをかえ、かねをたたいて
とうげの茶屋 (新字新仮名) / 小川未明(著)