本事てなみ)” の例文
猛然として文角が、立閉たちふさがりつつ角を振りたて、寄らば突かんと身構みがまえたり。「さては加勢の者ありや。しゃものものし金眸が、死物狂ひの本事てなみを見せん」
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
と口より出任せの嘘をけど、今の本事てなみを見受けたる、得右衛門は少しも疑わず。真に受けて
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いで龍王りやうわう本事てなみよと、十間じつけん
鬼桃太郎 (旧字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
ト、数度あまたたび嘆賞するに。黄金丸も言葉を改め、「こは過分なる賛詞ほめことかな。さいふ御身が本事てなみこそ。 ...
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
いで竜王が本事てなみを見よと
鬼桃太郎 (新字新仮名) / 尾崎紅葉(著)
今しも御身が本事てなみを見て、わが慢心をいたく恥ぢたり。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)