手腕てなみ)” の例文
さしも目覚めざましかりける手腕てなみの程も見る見るやうや四途乱しどろになりて、彼は敢無あへなくもこの時よりお俊の為に頼みがたなき味方となれり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
かかる我君の手腕てなみにも恐れず、公綱きんつなわずか七百余騎にて二千余騎のわが軍に向うというは、先般の負戦に負腹たて、無二無三に仕掛くるものと存じまする。
赤坂城の謀略 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)