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引外
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ひきはず
ふりがな文庫
“
引外
(
ひきはず
)” の例文
明智は暗の中で紋三の腕を握って合図をすると、板ばりの一部に手をかけて音のしない様に
引外
(
ひきはず
)
した。ポッカリと四角な穴が開いて、薄い光が差して来た。
一寸法師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
そうした方が
脅喝
(
きょうかつ
)
に有利であったばかりでなく、そこを目星にして集中して来るその筋の手配りを、
引外
(
ひきはず
)
し引外し仕事をした方が、遥かに安全である事を幾度となく
白菊
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
龜藏は
逆筋斗
(
さかとんぼう
)
を打って
溝
(
どぶ
)
の縁へ投げ付けられるを、左の
方
(
ほう
)
から時藏相助が打ってかゝるを、孝助はヒラリと
体
(
からだ
)
を
引外
(
ひきはず
)
し、腰に
差
(
さし
)
たる真鍮巻の木刀で相助の尻の
辺
(
あたり
)
をドンと
打
(
ぶ
)
つ。
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
取込
(
とりこ
)
む時
引外
(
ひきはず
)
したままの
掛棹
(
かけざお
)
が、
斜違
(
はすか
)
いに落ちていた。
二、三羽――十二、三羽
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
さもなくとも手堅い奴を口説き落して、何とかしてこちらに向かす。向いたら最後、こちらから
引外
(
ひきはず
)
して逃げまわると、半玄人の悲しさには、青くなったり、赤くなったりして追っかけて来る。
東京人の堕落時代
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
杉山萠円
(著)
引
常用漢字
小2
部首:⼸
4画
外
常用漢字
小2
部首:⼣
5画
“引”で始まる語句
引
引込
引摺
引返
引張
引掛
引籠
引立
引緊
引出