踉蹌よろけ)” の例文
心部しんぶまれつゝある木材もくざいあかひしばつたやうな無數むすうひゞけぶりとをいてた。勘次かんじほとんど惘然ばうぜんとして急激きふげき變化へんくわた。かれあしもとが踉蹌よろけほど疾風しつぷうかれた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
しかしたちまちにして一トあしは一ト歩よりおそくなって、やがて立止まったかと見えるばかりにのろく緩くなったあげく、うっかりとして脱石ぬけいし爪端つまさき踏掛ふんがけけたので、ずるりとすべる、よろよろッと踉蹌よろけ
雁坂越 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)