“ろうそう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
濫僧23.5%
老荘23.5%
粮倉11.8%
老叟11.8%
踉蹌11.8%
狼瘡5.9%
粮草5.9%
老僧5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その頃の世人がキヨメをもエタと呼んでいた証拠であって、かねて事知らぬものは濫僧ろうそうをも、乞食・非人をも、同一にみておったことを知るに足るのである。
これは希臘ギリシア擬古狂詩ぎこきょうしの断片をざっと飜訳したものだそうだ。それと同じような意味を父の敬蔵けいぞう老荘ろうそうの思想から採って、「渾沌未分の境涯きょうがい」だといつも小初に説明していた。
渾沌未分 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
帰るとまもなく、謙信は、粮倉ろうそう奉行の蔵田五郎左衛門を呼び
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
東海の老叟ろうそう荊榛けいしんを辞す
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大路の事であるから、たかき人も行き、ひくき者も行き、職人も行き、物売りも行き、老人も行けば婦人も行き、小児も行けば壮夫も行く、亢々然こうこうぜんと行くものもあれば、踉蹌ろうそうとして行くものもある。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
強い電光で皮膚病、殊に狼瘡ろうそうなどを治すいわゆるフィンゼン療法は数年前から行われている。
話の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
しかも天下の医たるわが劉予州の君には、汝南じょなんの戦にやぶれ、新野の僻地にかがみ、城郭かたからず、甲兵まったからず、粮草ろうそうなおとぼしき間に、曹操が百万の強襲をうけ給う。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
寺の老僧ろうそうとも懇意こんいになり、ついにある時、自分がその住持になりたいと言い出し、夫人と次のような問答をした。