“銀世界”の読み方と例文
読み方割合
ぎんせかい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まっしろゆきのようなはなさ。それが満開まんかい時分じぶんはちょうど、一そん銀世界ぎんせかいとなる。中国ちゅうごくのいなかには、すももばかりのむらがあるよ。
春さきの朝のこと (新字新仮名) / 小川未明(著)
力草ちからぐさ漸々やう/\と山へ這上はひあがりて見ば此はいかに山上は大雪おほゆきにて一面の銀世界ぎんせかいなり方角はうがくはます/\見分がたく衣類いるゐには氷柱つらゝさがしほぬれし上を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
しかしてこれらの絵本はいづれも当時著名の狂歌師の吟咏ぎんえいを画賛となせり。狂歌集『狂月望きょうげつぼう』及『銀世界ぎんせかい』にはさみたる歌麿の山水は今日こんにち欧洲人の称賛してかざる逸品なり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)