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這上
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はひあが
ふりがな文庫
“
這上
(
はひあが
)” の例文
力草
(
ちからぐさ
)
漸々
(
やう/\
)
と山へ
這上
(
はひあが
)
りて見ば此は
何
(
いか
)
に山上は
大雪
(
おほゆき
)
にて一面の
銀世界
(
ぎんせかい
)
なり
方角
(
はうがく
)
はます/\見分がたく
衣類
(
いるゐ
)
には
氷柱
(
つらゝ
)
下
(
さが
)
り
汐
(
しほ
)
に
濡
(
ぬれ
)
し上を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
本尊
(
ほんぞん
)
は、まだ
瞬
(
またゝき
)
もしなかつた。——
其
(
そ
)
の
内
(
うち
)
に、
右
(
みぎ
)
の
音
(
おと
)
が、
壁
(
かべ
)
でも
攀
(
よ
)
ぢるか、
這上
(
はひあが
)
つたらしく
思
(
おも
)
ふと、
寢臺
(
ねだい
)
の
脚
(
あし
)
の
片隅
(
かたすみ
)
に
羽目
(
はめ
)
の
破
(
やぶ
)
れた
處
(
ところ
)
がある。
人魚の祠
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
機関車は矢張ぶう/\
小言
(
こごと
)
を言つてゐる……其中に
先刻
(
さつき
)
の連中が酒の瓶や紙包みを
提
(
さ
)
げて飯屋を出て来て、
機関方
(
きくわんがた
)
が機関車へ
這上
(
はひあが
)
ると……
頓
(
やが
)
て汽車は動き出した。
椋のミハイロ
(新字旧仮名)
/
ボレスワフ・プルス
(著)
門並
(
かどな
)
み刺青をさせたり、心中ごつこをやつて見たり、近頃は綺麗な妾を庭先に
圍
(
かこ
)
つて、忍ぶ戀路と來やがる、——自分の部屋の窓から脱出して、離屋の窓から
這上
(
はひあが
)
るんだつてね
銭形平次捕物控:295 万両息子
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
それを淵の中へ差出したので、親猿はすぐそれに取縋つて難なく岸に
這上
(
はひあが
)
りました。
山さち川さち
(新字旧仮名)
/
沖野岩三郎
(著)
▼ もっと見る
沼
(
ぬま
)
の
縁
(
ふち
)
へ
追迫
(
おひせま
)
られる、と
足
(
あし
)
の
甲
(
かふ
)
へ
這上
(
はひあが
)
る
三俵法師
(
さんだらぼふし
)
に、わな/\
身悶
(
みもだえ
)
する
白
(
しろ
)
い
足
(
あし
)
が、あの、
釣竿
(
つりざを
)
を
持
(
も
)
つた三
人
(
にん
)
の
手
(
て
)
のやうに、ちら/\と
宙
(
ちう
)
に
浮
(
う
)
いたが、するりと
音
(
おと
)
して、
帶
(
おび
)
が
辷
(
すべ
)
ると
人魚の祠
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
積重
(
つみかさ
)
ね其上へ
稍
(
やつ
)
と
這上
(
はひあが
)
り
件
(
くだん
)
の
紐
(
ひも
)
の
兩端
(
りやうはし
)
を柱の上へ
縛付
(
しばりつけ
)
首に卷つゝ南無阿彌陀佛の
聲
(
こゑ
)
諸倶
(
もろとも
)
夜着の上より
轉
(
まろ
)
び落れば其
途端
(
はずみ
)
に首
縊
(
くゝ
)
れ終にぞ息は
絶
(
た
)
えたりける
却
(
かへつ
)
て
説
(
とく
)
お菊は田原町にて金の相談せしに金を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
其處
(
そこ
)
で
薄汚
(
うすよご
)
れた
襪
(
したぐつ
)
に
成
(
な
)
つて、
肩
(
かた
)
から
廂
(
ひさし
)
へ、
大屋根
(
おほやね
)
へ
這上
(
はひあが
)
つて、
二百十日
(
にひやくとをか
)
と
云
(
い
)
ふ
形
(
かたち
)
で、やつとこな、と
帽子
(
ばうし
)
を
掴
(
つか
)
むと、
下
(
した
)
の
奴
(
やつ
)
は
甜瓜
(
まくは
)
かじりに
靴
(
くつ
)
を
掴
(
つか
)
んで、
一目散
(
いちもくさん
)
。
人込
(
ひとごみ
)
の
中
(
なか
)
へまぎれて
候
(
さふらふ
)
。
人参
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
這
漢検準1級
部首:⾡
11画
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“這”で始まる語句
這入
這
這々
這般
這奴
這出
這麽
這込
這個
這裏