ばひ)” の例文
四ツばひになつて雑巾掛をする時、井戸端で盥を前にして蹲踞しやがむ時、また重い物の上下しに上気じやうきしたやうに頬を赤くする顔色などを見る時
人妻 (新字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)
八五郎は裏口を開け放したまゝ四つんばひになつて、ウロウロ深してをります。
まる襟髪えりがみを取つて、四つばひに這はせられた恰好だ。思ふといぢらしくなる。