“鉄軌”のいろいろな読み方と例文
旧字:鐵軌
読み方割合
レール72.7%
レエル9.1%
てっき9.1%
れえる9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのうち左へ折れていよいよシキの方へ這入はいる事になった。鉄軌レールについてだんだんのぼって行くと、そこここに粗末な小さい家がたくさんある。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
一筋を前後に余して、深い谷の底を鉄軌レエルが通る。高い土手は春にこもる緑を今やと吹き返しつつ、見事なる切り岸を立て廻して、丸い屏風びょうぶのごとく弧形に折れてはるかに去る。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
われらの烟突えんとつが西洋の烟突の如く盛んなけむりをき、われらの汽車が西洋の汽車の如く広い鉄軌てっきを走り、われらの資本が公債となって西洋に流用せられ
北を見ると、最早もう鉄軌れえるを敷いた電鉄の線路が、烏山の木立の間に見え隠れ、此方こなたのまだ枕木も敷かぬ部分には工夫が五六人鶴嘴つるはしり上げて居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)