“烟突”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えんとつ88.9%
けむだし11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
太い、黒い烟突えんとつが二本空に、突立つきたっていた。その烟突は太くて赤錆が出ているばかりでなく、大分破れてあな処々ところどころにあいている。
暗い空 (新字新仮名) / 小川未明(著)
その内側にぴったり寄り添って空気抜けの烟突えんとつがついていたが、この高さは、周囲の壁よりもずっと低く、五十センチぐらいしかなかった。
街の探偵 (新字新仮名) / 海野十三(著)
行つても/\知らん地方ところだ。低地ひくちが高台になつて瀬の早い川が逶迤うね/\と通つてゐる処もあつた。烟突けむだしも無い小舎こやや木の枝を編むでこしらへた納屋があとになつて、立派な邸や石造せきざうの建物が見える。
椋のミハイロ (新字旧仮名) / ボレスワフ・プルス(著)
芝居のやぐらを見て烟突けむだしと間違えるような人で。