軌道きだう)” の例文
しかしそれぞれ突進し、しかも軌道きだうの上を走ることもやはり機関車と同じことである。この軌道は或は金銭であり、或は又名誉であり、最後に或は女人によにんであらう。
機関車を見ながら (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
此處こゝ谷間たにまる一小村せうそん急斜面きふしやめん茅屋くさやだんつくつてむらがつてるらしい、くるまないからくはわからないが漁村ぎよそんせうなるもの蜜柑みかんやま産物さんぶつらしい。人車じんしや軌道きだうむら上端じやうたんよこぎつてる。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
そして私たちが彼の無限と全能と遍在へんざいとを最もあきらかに讀み得るのは、神の造り給うた數知れぬ星が音なく軌道きだうを辷りゆく雲なき夜の空である。私はロチスター氏の爲めにお祈りしようと跪いた。
平次の話はいよ/\眞面目な軌道きだうに乘つて來ました。