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軌道
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きどう
ふりがな文庫
“
軌道
(
きどう
)” の例文
と思った時には、マスクの怪人は、まるで軽業師のように身を
飜
(
ひるがえ
)
して、短剣の
軌道
(
きどう
)
をよけていた。目にも止まらぬ
早業
(
はやわざ
)
だ。
吸血鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
電車の
軌道
(
きどう
)
は誰が引いたかと考うる必要はないが、芸術家のものであるとき、誰が作ったということがじき問題になる。
おはなし
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
それに大東京の建物も街路も電車の
軌道
(
きどう
)
も黄色くなった
鈴懸
(
すずか
)
けの樹も睡っているのに、それなのに敬二少年はなぜひとり目を覚ましているのだろうか。
○○獣
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
嶺は五六年前に踰えしおりに似ず、
泥濘
(
でいねい
)
踝
(
くるぶし
)
を没す。こは車のゆきき漸く繁くなりていたみたるならん。
軌道
(
きどう
)
の二重になりたる処にて、向いよりの車を待合わすこと二度。
みちの記
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
これに反し、あの人は感情家だから、議論が学理の
軌道
(
きどう
)
をはずれ、とかく横道に走るともいう。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
▼ もっと見る
もし、
星
(
ほし
)
が、
軌道
(
きどう
)
をあやまつなら、
瞬間
(
しゅんかん
)
にして、くだけて、ちってしまったろう。
アパートで聞いた話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
電車の
軌道
(
きどう
)
は誰が敷いたかと考える必要はないが、芸術家のものでは、誰が作ったということがじき問題になる。
無題
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
どこをどう
遣繰
(
やりく
)
ったか、とにかく金博士始末計画がうまく
軌道
(
きどう
)
にのって動きだしたのは、その年の秋も暮れ、急に寒い北西風が
巷
(
ちまた
)
を吹きだした頃のことである。
戦時旅行鞄:――金博士シリーズ・6――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
地球の
軌道
(
きどう
)
にぶっつかるかもしれない。大しょうとつをおこして、地球は分解してしまうかもしれない。
妖星人R
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
これを
抑
(
おさ
)
えて
軌道
(
きどう
)
に
惹
(
ひ
)
き着ける役目をするものと思えば、修養の一大補助ともみなされる。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
とつぜんあやしげなる星がだんだん近づいて来、それはどうしても地球に衝突する
軌道
(
きどう
)
をとっていたから。
宇宙の迷子
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
まわっている電子が九十二個あって、それが十七の
軌道
(
きどう
)
に分れてまわっています。もちろんウラニウムの原子核はずっと重いです。水素の核の二百倍ぐらいあります
ふしぎ国探検
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
そのことがジャンガラ星の宇宙運航の
軌道
(
きどう
)
を、いっそう、きみょうなものにしているのだった。
宇宙の迷子
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“軌道”の意味
《名詞》
物事が進行する一定の方向。安定した生活や運営の継続。
(出典:Wiktionary)
軌
常用漢字
中学
部首:⾞
9画
道
常用漢字
小2
部首:⾡
12画
“軌道”で始まる語句
軌道上