私はこの学校は初めてで——エー来るのは始めてだけれどもご依頼を受けたのは、決して、初めてではありません。 二三年前、田中さん(田中喜一、東京高等工業学校教授)から頼まれたのです。その頃、頼みに来て下さった方は、もうご卒業なさったでしょう。そ …
著者 | 夏目漱石 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 |
初出 | 「浅草文庫 第三十一号」東京高等工業学校「文芸部」、1914(大正3)年5月10日 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約12分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約19分(300文字/分) |