“形迹”の読み方と例文
読み方割合
けいせき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
〔譯〕一歴史れきし、皆形迹けいせきつたへて、情實じやうじつ或は傳らず。史を讀む者は、須らく形迹にいて以て情實をたづね出だすことを要すべし。
園田が今までそこらにいたらしい形迹けいせきもなかった。湯殿と物置きと台所口へ通じる廊下があるとしても、そこまで考える必要はなかった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
この結婚は、名義からいえば、陸が矢川氏に嫁したのであるが、形迹けいせきから見れば、文一郎が壻入をしたようであった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)