“けいせき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
形跡46.5%
形迹37.2%
磬石4.7%
渓石2.3%
溪石2.3%
硅石2.3%
經籍2.3%
鸂鶒2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ばかをもうせ。それより拙者せっしゃのほうがきくが、いましがた、大津おおつの町の上をとんでいたわしが、ここらあたりでおりた形跡けいせきはないか、どうじゃ」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
園田が今までそこらにいたらしい形迹けいせきもなかった。湯殿と物置きと台所口へ通じる廊下があるとしても、そこまで考える必要はなかった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
『酉陽雑俎』(蜈蚣むかで退治を承平元年と見てそれより六十八年前に死んだ唐の段成式著わす)三に、歴城県光政寺の磬石けいせき膩光つやしたたるがごとく、たたけば声百里に及ぶ、北斉の時
菊石という号をつけようと思ったが、渓石けいせきの方がよかろうと、なんとかねぎという人がつけたのだと。
あばたがあるので菊石きくせきと号したりしたのを、小室信夫しのぶ氏が、あまりおかしいから溪石けいせきにしろと言ったというふうな人柄だった。
陽といつても、まるで硅石けいせきか何かのやうで
〔譯〕孟子讀書を以て尚友しやういうと爲す。故に經籍けいせきを讀む、即ち是れ嚴師げんし父兄の訓を聽くなり。史子しゝを讀む、亦即ち明君賢相英雄豪傑と相周旋しうせんするなり。
池は心の字の形なり。がんかも鸂鶒けいせき群集し鯉鮒游泳して人の足声を聞て浮み出づ。島ありて雁の巣ありといふ。三橋を架す。社地は古の安楽寺の地なり。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)