“たいぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:タイギ
語句割合
大儀50.6%
退儀14.3%
太祇13.0%
太儀7.8%
大義5.2%
太義2.6%
怠儀2.6%
大妓1.3%
大魏1.3%
太魏1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何もかも大儀たいぎじゃ、目をあけるのも、お前の声を聞くのも——とでもいうように、静かな、途絶えがちな呼吸をしてこんこんと眠っている。
(新字新仮名) / 壺井栄(著)
二人はいよいよ身を斜にして道を譲りながら、ふと見れば、乱れた島田のたぼあやくせのついたのもかまわず、歩くのさえ退儀たいぎらしい女の様子。矢田は勿論もちろんの事。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「物堅き老の化粧やころもがへ」という太祇たいぎの句ほど面倒なものではない。元朝を迎えた老人が、にこやかに鏡に対しているところである。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
……おゝ、脊中せなかが、脊中せなかが! ほんに貴孃こなたうらめしいわいの、とほとほところ太儀たいぎ使者つかひさッしやって、如是こんぬるやうなおもひをさすとは!
けだし、日本につぽん臣民しんみん如何いかなる塲合ばあひおいても、そのおもふよりも、くにおもことだいなれば、すくふに良策りようさくなくば、ふ、大義たいぎため吾等われら見捨みすたまへ、吾等われら運命うんめいやすんじて、ほねこの山中さんちううづめん。
客「たいさう。早いのう。然し是からは大川の乗切のつきり太義たいぎだのう。」
町中の月 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
行列は、それに調子を合せてでもゐるかのやうに、のろ/\と、哀しげに、そしていかにも怠儀たいぎさうに進んだ。
野の哄笑 (新字旧仮名) / 相馬泰三(著)
かの蒼然さうぜんたる水靄すゐあいと、かの万点の紅燈と、而してかの隊々たいたいふくんで、尽くる所を知らざる画舫ぐわぼうの列と——嗚呼ああ、予は終生その夜、その半空はんくうに仰ぎたる煙火の明滅を記憶すると共に、右に大妓たいぎを擁し
開化の殺人 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「以後国名を大魏たいぎと号す」
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いはく、しん石崇せきそうずや、かれ庶子しよしにして狐腋雉頭こえきちとうかはごろもあり。いはんわれ太魏たいぎ王家わうかと。また迎風館げいふうくわんおこす。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)