怠儀たいぎ)” の例文
「そうねえ。何だか私、今日怠儀たいぎだ。……あなた一人行って買って来て下さい。私どこへもゆかない、ここに待っているから……その辺にいくらもある」
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
行列は、それに調子を合せてでもゐるかのやうに、のろ/\と、哀しげに、そしていかにも怠儀たいぎさうに進んだ。
野の哄笑 (新字旧仮名) / 相馬泰三(著)