“海祇”の読み方と例文
読み方割合
ワタツミ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いなひの命は熊野の海で難船に遭うて、妣が国へ行くと言うて、海に這入つた。此母は、海祇ワタツミの娘たまより媛をさすのは、勿論である。うつかり見れば、其時々の偶発語とも見えよう。
信太妻の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
海人部が、海祇ワタツミに奉仕して、時には、海の神人の資格に於て、海祇としての行事を摂行する事がありました。海人の献つた御贄は、海祇の名代で、同時に、海祇自身のする形なのでした。
翁の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
古く、海祇ワタツミから山祇に変化すべき理由があつたからです。
翁の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)