“ワタツミ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:わたつみ
語句割合
海祇40.0%
海津見20.0%
海神20.0%
綿津見20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
海人部が、海祇ワタツミに奉仕して、時には、海の神人の資格に於て、海祇としての行事を摂行する事がありました。海人の献つた御贄は、海祇の名代で、同時に、海祇自身のする形なのでした。
翁の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
蛭子ヒルコを入れて流し棄てし葦船、塩椎神シオツチノカミの造りし無間勝間マナシカツマの小船、事代主コトシロヌシ神並びに火遠理ホテリ命の釣魚、海神宮殿、一尋和邇ヒトヒロワニ赤海鰤魚アカメダイ海津見ワタツミ大神の彦火火出見ヒコホホデミ命に与えし塩乾珠シオヒルタマ塩満シオミツ
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)
時々、首を擡げて見やると、壱州イシユウらしい海神ワタツミ頭飾カザシの島が、段々寄生貝ガウナになり、鵜の鳥になりして、やつと其国らしい姿に整うて来た。
雪の島:熊本利平氏に寄す (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「沫」の文字既に、此神の天然的基礎を示す。綿津見ワタツミ神は海の主宰神にして、其天然的基礎は海なり。『大祓祝詞』に見ゆる直日ナオヒ神及び瀬織津姫セオリツヒメ以下の数神は、水の清浄作用の神格化なり。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)