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助
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たす
ふりがな文庫
“
助
(
たす
)” の例文
「
神
(
かみ
)
さま、どうぞ、
私
(
わたし
)
をお
助
(
たす
)
けくださいまし。」と、
彼
(
かれ
)
は、
答
(
こた
)
えるかわりに、
暗
(
くら
)
い、
御堂
(
おどう
)
の
内
(
うち
)
に
向
(
む
)
かって
手
(
て
)
を
合
(
あ
)
わせて
拝
(
おが
)
んだのです。
酒屋のワン公
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それでもわたくしはどうしてもこの方たちをお
助
(
たす
)
けするのが私の
義務
(
ぎむ
)
だと思いましたから前にいる子供らを
押
(
お
)
しのけようとしました。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
お
助
(
たす
)
けくださいまして、まことにありがとうございます。なんにもおもてなしはございませんが、どうぞゆっくりおあそびくださいまし
浦島太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
お
蔭
(
かげ
)
で
名誉
(
めいよ
)
は
助
(
たす
)
かった。もう
出発
(
しゅっぱつ
)
しましょう。こんな
不徳義
(
ふとくぎ
)
極
(
きわま
)
る
所
(
ところ
)
に一
分
(
ぷん
)
だって
留
(
とどま
)
っていられるものか。
掏摸
(
すり
)
ども
奴
(
め
)
、
墺探
(
おうたん
)
ども
奴
(
め
)
。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
そして、年とった頭をニールスの
腕
(
うで
)
になんどもなんどもこすりつけて、こまっている者をよく
助
(
たす
)
けてくれたと言って、ほめました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
▼ もっと見る
夜
(
よる
)
の
燭火
(
ともしび
)
は
燃
(
も
)
え
盡
(
つ
)
きて、
嬉
(
うれ
)
しげな
旦
(
あした
)
めが
霧立
(
きりた
)
つ
山
(
やま
)
の
巓
(
いたゞき
)
にもう
足
(
あし
)
を
爪立
(
つまだ
)
てゝゐる。
速
(
はや
)
う
往
(
い
)
ぬれば
命
(
いのち
)
助
(
たす
)
かり、
停
(
とゞ
)
まれば
死
(
し
)
なねばならぬ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
そこで、
私
(
わたくし
)
の
心配
(
しんぱい
)
するのは、
義侠
(
をとこぎ
)
な
大佐閣下
(
たいさかつか
)
は、
吾等
(
われら
)
の
大難
(
だいなん
)
を
助
(
たす
)
けやうとして、
御自身
(
ごじしん
)
に
危險
(
きけん
)
をお
招
(
まね
)
きになる
樣
(
やう
)
な
事
(
こと
)
はあるまいか。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
縁起
(
えんぎ
)
でもないことだが、ゆうべわたしは、
上下
(
じょうげ
)
の
歯
(
は
)
が一
本
(
ぽん
)
残
(
のこ
)
らず、
脱
(
ぬ
)
けてしまった
夢
(
ゆめ
)
を
見
(
み
)
ました。
情
(
なさけ
)
ないが、
所詮
(
しょせん
)
太夫
(
たゆう
)
は
助
(
たす
)
かるまい
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
助
(
たす
)
け
度
(
たき
)
一心に理も非もなく只々一生懸命に申立けるにぞ
越州殿
(
ゑつしうどの
)
には
何樣
(
なにさま
)
愍然
(
びんぜん
)
とは思はるれども
故意
(
わざ
)
と聲を
勵
(
はげ
)
まされて成程親の爲に一命を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
谷川
(
たにがは
)
から
上
(
あが
)
つて
来
(
き
)
さしつた
時
(
とき
)
、
手足
(
てあし
)
も
顔
(
かほ
)
も
人
(
ひと
)
ぢやから、おらあ
魂消
(
たまげ
)
た
位
(
くらゐ
)
、お
前様
(
まへさま
)
それでも
感心
(
かんしん
)
に
志
(
こゝろざし
)
が
堅固
(
けんご
)
ぢやから
助
(
たす
)
かつたやうなものよ。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
『
林檎
(
りんご
)
を
掘
(
ほ
)
つてるッて、
眞箇
(
ほんと
)
か!』と
兎
(
うさぎ
)
が
腹立
(
はらだゝ
)
しげに
云
(
い
)
ひました。『オイ、
來
(
き
)
て
助
(
たす
)
けて
呉
(
く
)
れ!』(
猶
(
な
)
ほ
硝子
(
ガラス
)
の
破
(
わ
)
れる
音
(
おと
)
がする)
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
が、お
蔭
(
かげ
)
でこの
娘
(
こ
)
も
近頃
(
ちかごろ
)
はすっかりこちらの
世界
(
せかい
)
の
生活
(
せいかつ
)
に
慣
(
な
)
れ、よく
俺
(
わし
)
の
指図
(
さしず
)
をきいてくれるので
大
(
たい
)
へんに
助
(
たす
)
かって
居
(
お
)
ります。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
墓塲
(
はかば
)
の
掃除
(
さうぢ
)
に
男衆
(
をとこしゆ
)
の
手
(
て
)
を
助
(
たす
)
くるまで
働
(
はたら
)
けば、
和尚
(
おしやう
)
さま
經濟
(
けいざい
)
より
割出
(
わりだ
)
しての
御不憫
(
ごふびん
)
かゝり、
年
(
とし
)
は二十から
違
(
ちが
)
うて
見
(
み
)
ともなき
事
(
こと
)
は
女
(
をんな
)
も
心得
(
こゝろゑ
)
ながら
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
余
(
よ
)
は人に
助
(
たす
)
けられて
高所
(
たかきところ
)
に
逃登
(
にげのぼ
)
り
遙
(
はるか
)
に
駅中
(
えきちゆう
)
を
眺
(
のぞめ
)
ば、
提灯
(
ちやうちん
)
炬
(
たいまつ
)
を
燈
(
とも
)
しつれ大勢の男ども
手
(
てに
)
々に
木鋤
(
こすき
)
をかたげ、雪を
越
(
こえ
)
水を
渉
(
わたり
)
て
声
(
こゑ
)
をあげてこゝに
来
(
きた
)
る。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
「
不都合
(
ふつごう
)
な
奴
(
やつ
)
だ。しかしおとなしく人形をだしたから、
命
(
いのち
)
だけは
助
(
たす
)
けてやる。どこへなりといってしまえ。またこれから
泥坊
(
どろぼう
)
をすると
許
(
ゆる
)
さんぞ」
人形使い
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
事
(
こと
)
によるとあの
女
(
をんな
)
は、わたしが
太刀打
(
たちうち
)
を
始
(
はじ
)
めるが
早
(
はや
)
いか、
人
(
ひと
)
の
助
(
たす
)
けでも
呼
(
よ
)
ぶ
爲
(
ため
)
に、
藪
(
やぶ
)
をくぐつて
逃
(
に
)
げたのかも
知
(
し
)
れない。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
下敷
(
したじき
)
になつた
人
(
ひと
)
を
助
(
たす
)
け
出
(
だ
)
すことは
震災
(
しんさい
)
の
防止上
(
ぼうしじよう
)
最
(
もつと
)
も
大切
(
たいせつ
)
なことである。なんとなれば
震災
(
しんさい
)
を
被
(
かうむ
)
る
對象物中
(
たいしようぶつちゆう
)
、
人命
(
じんめい
)
ほど
貴重
(
きちよう
)
なものはないからである。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
「しろ公、ありがとうよ。われのおかげで林太郎は
助
(
たす
)
かったぞ。林太郎のおっかさんもおとっつあんも助かったぞ。」
あたまでっかち
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
それは
印氣
(
インキ
)
の
助
(
たす
)
けを
借
(
か
)
らないで、
鮮明
(
せんめい
)
な
印刷物
(
いんさつぶつ
)
を
拵
(
こし
)
らえるとか
云
(
い
)
ふ、
一寸
(
ちよつと
)
聞
(
き
)
くと
頗
(
すこぶ
)
る
重寶
(
ちようはう
)
な
器械
(
きかい
)
に
就
(
つい
)
てであつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
それで
車錢
(
くるません
)
だけでも
幾
(
いく
)
ら
助
(
たす
)
かるか
知
(
し
)
れないといふので
貧乏
(
びんばふ
)
な
百姓
(
ひやくしやう
)
から
能
(
よ
)
く
聘
(
よば
)
れて
居
(
ゐ
)
るのであつた。
勘次
(
かんじ
)
は
途次
(
みち/\
)
お
品
(
しな
)
の
容態
(
ようだい
)
を
語
(
かた
)
つて
醫者
(
いしや
)
の
判斷
(
はんだん
)
を
促
(
うなが
)
して
見
(
み
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「
助
(
たす
)
からんね
支倉
(
はぜくら
)
君、たぶん
海精
(
シレエヌ
)
の魅惑かも知らんが、こりゃまったく
耐
(
たま
)
らない事件だぜ。だって、考えて見給え。海、装甲、
扉
(
ドア
)
——と、こりゃ三重の密室だ」
潜航艇「鷹の城」
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
思ふにコロボックルは數人連合し互に
相
(
あひ
)
助
(
たす
)
けて獸獵に從事し、
此所彼所
(
ここかしこ
)
より多くの矢を
射掛
(
ゐか
)
け、鹿なり猪なり勢
衰
(
おとろ
)
へて
充分
(
じうぶん
)
に
走
(
はし
)
る事能はざるに至るを
見濟
(
みす
)
まし
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
それでは
何
(
なん
)
にもならないでせう。ほんとに
其處
(
そこ
)
では
助
(
たす
)
けることも
助
(
たす
)
けられることもできない。まつたく
薄情
(
はくじやう
)
のやうだが
自分々々
(
じぶん/″\
)
です。
自分
(
じぶん
)
だけです。それ
外
(
ほか
)
無
(
な
)
いのさ、ね
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
是
(
これ
)
は
怪
(
け
)
しからん事をするものだな、どうか
勘忍
(
かんにん
)
してやつて
呉
(
く
)
れまいか。亭「いや
勘忍
(
かんにん
)
出来
(
でき
)
ません、
彼
(
あ
)
れを
助
(
たす
)
けると
外
(
ほか
)
へ
行
(
い
)
つて
喋舌
(
しやべ
)
るからいけません……お
燗
(
かん
)
が
附
(
つ
)
きましたよ。 ...
詩好の王様と棒縛の旅人
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
ともかくその男は
助
(
たす
)
かったそうである。
大方
(
おおかた
)
、くまもふいをうたれてびっくりしたのだろう。
くまと車掌
(新字新仮名)
/
木内高音
(著)
ところが
小田原
(
をだはら
)
から
熱海
(
あたみ
)
までの
人車鐵道
(
じんしやてつだう
)
に
此
(
この
)
喇叭がある。
不愉快
(
ふゆくわい
)
千萬な
此
(
この
)
交通機關
(
かうつうきくわん
)
に
此
(
この
)
鳴物
(
なりもの
)
が
附
(
つ
)
いてる
丈
(
だ
)
けで
如何
(
どう
)
か
興
(
きよう
)
を
助
(
たす
)
けて
居
(
ゐ
)
るとは
兼
(
かね
)
て
自分
(
じぶん
)
の
思
(
おも
)
つて
居
(
ゐ
)
たところである。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
妹では何時か僕の手から持つて行かれるでせうからね。僕の望むのは妻です。唯一人、僕が人生に於て意のまゝにし得る、そして死ぬまで絶對に離れぬ
助
(
たす
)
け手が要るのです。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
それが集まって一つの大きなお
助
(
たす
)
けになるとまで考えることもできず、むしろ
念力
(
ねんりき
)
の分散に帰することはわかっているはずで、言わばただ一つのまじないだから試みにそうしてみる
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
汝
(
なんぢ
)
翁
(
おきな
)
よ、そちは
少
(
すこ
)
しばかりの
善
(
い
)
いことをしたので、それを
助
(
たす
)
けるために
片時
(
かたとき
)
の
間
(
あひだ
)
、
姫
(
ひめ
)
を
下
(
くだ
)
して、たくさんの
黄金
(
おうごん
)
を
儲
(
まう
)
けさせるようにしてやつたが、
今
(
いま
)
は
姫
(
ひめ
)
の
罪
(
つみ
)
も
消
(
き
)
えたので
迎
(
むか
)
へに
來
(
き
)
た。
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
おとよさんが手早く省作のスガイ
藁
(
わら
)
を三十本だけ自分のへ入れて
助
(
たす
)
けてくれたので、ようやく表面おはまに負けずに済んだけれど、そういうわけだから実はおはまに三十本だけ負けたのだ。
隣の嫁
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
醫道
(
いだう
)
の
表
(
おもて
)
から
申
(
まを
)
しますれば、
死
(
し
)
んだものを
生
(
い
)
きてゐるとして、
白々
(
しら/″\
)
しい
見立
(
みた
)
て
書
(
が
)
きで、
上
(
かみ
)
を
僞
(
いつは
)
るのは、
重
(
おも
)
い
罪
(
つみ
)
に
當
(
あた
)
りませうが、これもまア、五
萬
(
まん
)
三
千石
(
ぜんごく
)
の一
家中
(
かちう
)
を
助
(
たす
)
けると
思
(
おも
)
うていたしました。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
……どうぞして
助
(
たす
)
けてやりたいものだ
南蛮秘話森右近丸
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
助
(
たす
)
けて
下
(
くだ
)
され
焼
(
や
)
け
死
(
し
)
ぬる
とんぼの眼玉
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
助
(
たす
)
けありとも思はれね。
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
すると、
夫
(
おっと
)
が
病気
(
びょうき
)
にかかりました。
病気
(
びょうき
)
はだんだんと
重
(
おも
)
くなって、
医者
(
いしゃ
)
にみてもらうと、とても
助
(
たす
)
からないということでありました。
ちょうと三つの石
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
殊
(
こと
)
に
大切
(
たいせつ
)
な
御病人
(
ごびょうにん
)
の
命
(
いのち
)
を
助
(
たす
)
けようとしておいでの
時
(
とき
)
、ほかの
人間
(
にんげん
)
の
命
(
いのち
)
を
取
(
と
)
るというのは、
仏
(
ほとけ
)
さまのおぼしめしにもかなわないでしょう。
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「かわいいミーや、ぼくを
助
(
たす
)
けておくれよ。」と、ニールスは言いました。「ぼくが
魔法
(
まほう
)
にかけられているのがわからないの?」
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
けれどもまた、そんなにして
助
(
たす
)
けてあげるよりはこのまま
神
(
かみ
)
の
御前
(
みまえ
)
にみんなで行く方が、ほんとうにこの方たちの
幸福
(
こうふく
)
だとも思いました。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
お
蔭
(
かげ
)
で
名譽
(
めいよ
)
は
助
(
たす
)
かつた。もう
出發
(
しゆつぱつ
)
しませう。
這麼不徳義
(
こんなふとくぎ
)
極
(
きはま
)
る
所
(
ところ
)
に一
分
(
ぷん
)
だつて
留
(
とゞま
)
つてゐられるものか。
掏摸
(
すり
)
ども
奴
(
め
)
、
墺探
(
あうたん
)
ども
奴
(
め
)
。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
『お
助
(
たす
)
け
下
(
くだ
)
さいませ』と
帽子屋
(
ばうしや
)
は
續
(
つゞ
)
けて、『
何
(
なん
)
だか
澤山
(
たくさん
)
其
(
そ
)
の
後
(
うし
)
ろにちら/\して
居
(
ゐ
)
ます——
談
(
はなし
)
をしたのは三
月兎
(
ぐわつうさぎ
)
だけです——』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
それに
私
(
わたくし
)
が
危
(
あやふ
)
ければ、
此
(
こ
)
の
弟
(
おとうと
)
が
助
(
たす
)
けてくれます、
私
(
わたくし
)
もまた
弟
(
おとうと
)
一人
(
ひとり
)
は
殺
(
ころ
)
しません。
其
(
それ
)
で
二人
(
ふたり
)
とも
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
と
思
(
おも
)
ひますから。
少
(
すこ
)
しも
恐
(
こは
)
くはござらぬ。
旅僧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
『
實
(
じつ
)
は
先刻
(
せんこく
)
急
(
きふ
)
に
思
(
おも
)
ひ
立
(
た
)
つて、
此
(
この
)
兵曹
(
へいそう
)
と
共
(
とも
)
に
遊獵
(
いうれう
)
に
出
(
で
)
たのが、
天幸
(
てんこう
)
にも
君等
(
きみら
)
をお
助
(
たす
)
け
申
(
まう
)
す
事
(
こと
)
になつたのです。』と
言
(
い
)
ひながら、
大空
(
おほぞら
)
を
仰
(
あほ
)
ぎ
見
(
み
)
て。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
請
(
うけ
)
んや其中は母の
看病
(
かんびやう
)
藥
(
くすり
)
何呉
(
なにくれ
)
と
定
(
さだ
)
めて
不自由
(
ふじいう
)
成
(
なら
)
んと此事のみ心に
懸
(
かゝ
)
り
牢舍
(
らうしや
)
したる我心を少しは
汲譯
(
くみわけ
)
早
(
はや
)
く
現在
(
ありのまゝ
)
に申上て
此苦
(
このくるし
)
みを
助
(
たす
)
けられよと申を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
母此
状態
(
ありさま
)
を見て大におどろきはしりよりて
助
(
たす
)
け
起
(
おこ
)
し、まづ御はたやよりいだしさま/″\にいたはりしが、
気息
(
いき
)
あるのみにて
死
(
し
)
したるがごとし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
「
貴様
(
きさま
)
どもは
悪
(
わる
)
い
奴
(
やつ
)
だ。
甚兵衛
(
じんべえ
)
さんの
生人形
(
いきにんぎょう
)
を
盗
(
ぬす
)
んだろう。あれをすぐここにだせ、だせば
命
(
いのち
)
は
助
(
たす
)
けてやる。ださなければ
八裂
(
やつざ
)
きにしてしまうぞ」
人形使い
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
下
(
さ
)
げての
詫
(
わび
)
ごと
何
(
なん
)
としてするべきならずよしや
膝
(
ひざ
)
を
屈
(
ま
)
げればとて
我親
(
わがおや
)
決
(
けつ
)
して
肯
(
きゝい
)
れはなすまじく
乞食
(
こつじき
)
非人
(
ひにん
)
と
落魄
(
おちぶ
)
るとも
新田如
(
につたごと
)
きに
此口
(
このくち
)
腐
(
くさ
)
れても
助
(
たす
)
けを
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
この
前
(
まへ
)
の
關東大地震
(
かんとうだいぢしん
)
に
際
(
さい
)
し、
熱海
(
あたみ
)
で
津浪
(
つなみ
)
に
浚
(
さら
)
はれたものゝ
中
(
うち
)
、
伊豆山
(
いづさん
)
の
方
(
ほう
)
へ
向
(
むか
)
つて
泳
(
およ
)
いだものは
助
(
たす
)
かつたといふ。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
「まあ
助
(
たす
)
かつた」と
六
(
む
)
づかし
氣
(
げ
)
に
云
(
い
)
つた。
其
(
その
)
嬉
(
うれ
)
しくも
悲
(
かな
)
しくもない
樣子
(
やうす
)
が、
御米
(
およね
)
には
天
(
てん
)
から
落
(
お
)
ちた
滑稽
(
こつけい
)
に
見
(
み
)
えた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
ロレ まア、お
待
(
ま
)
ちゃれ。
助
(
たす
)
かる
術
(
すべ
)
を
思
(
おも
)
ひついたわ。
必死
(
ひっし
)
の
厄
(
やく
)
を
脱
(
のが
)
れうためゆゑ
必死
(
ひっし
)
の
振舞
(
ふるまひ
)
をもせねばならぬ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
「そんでもまあ
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
になつた、
櫟
(
くぬぎ
)
根
(
ね
)
つ
子
(
こ
)
なくつて
助
(
たす
)
かつた」
勘次
(
かんじ
)
はげつそりと
力
(
ちから
)
なくいつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
助
常用漢字
小3
部首:⼒
7画
“助”を含む語句
助力
助手
扶助
救助
補助
助言
助長
手助
幇助
援助
助人
冥助
福助
助勢
百助
助役
源之助
多助
氏助
祐助
...