“ともづな”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:トモヅナ
語句割合
89.3%
艫綱6.0%
纜綱2.4%
友綱1.2%
1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
傍若無人ぼうじゃくぶじんの振舞いに散々土手を騒がせた船は、やがて花月華壇の桟橋にともづなを結んで、どや/\と一隊が庭の芝生へ押し上がりました。
幇間 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
栄三郎がプッツリと艫綱ともづなを切って放すと、岸にののしる左膳らの声をあとに、満々たる潮に乗って舟は中流をさした。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
小倉は、纜綱ともづなを波止場にもやった。そして二人ともその浮波止場に飛び上がった。
海に生くる人々 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
僕は昔この辺にあつた「御蔵橋おくらばし」と言ふ橋を渡り、度々たびたび友綱ともづなうちの側にあつた或友達のうちへ遊びに行つた。彼もまた海軍の将校になつたのち、二三年ぜんに故人になつてゐる。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
ともづなを解きてカプリに向ふ程に、天を覆ひたりし紗は次第にちぎれて輕雲となり、大氣は見渡す限澄み透りて、水面には一波の起るをだに認めず。美しきアマルフイイは巖のあなたに隱れぬ。